[文系的IT化] SOS!システムが新しくなった! | 職場の幸せ化 電書鳩のブログ

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文系的に職場を改善しよう!
システム化よりも優先すべき事例を紹介しています。

システムが新しくなった

 

      助けて欲しい・・・???

 

 

❐ システム導入宣言 ❐

 

 

新年度より新しいシステムが稼働します。

 

我社も新しいステージを迎えます、数億円かけた便利な環境を有効に活用して

 

競争に打ち勝つ、盤石のビジネス基盤づくりをして行きましょう。

 

社員へ配布された妙に美しい資料は何かよそよそしい、CMっぽい、具体的でない

 

おそらくシステム業者が営業時に使ったパンフレットのコピーらしい。

 

今なお使われている、という事は中身が練れていない証拠か?

 

 

❐ 今までできた事が~ ❐

 

 

SOSされた業務というのは 「前月度成績表」 というものでした。

 

旧システムから検索した結果と、各店舗からの報告、評価点数をミックスして

 

手作業で定型帳票として作り上げて来ました。

 

 

ところが、新システムに変わってから、検索結果のスタイルが変わってしまい

 

今までの方法では帳票が作成できなくなってしまったのです。

 

 

同様のSOSが各部署から寄せられました。

 

どれも、検索結果のスタイルが変わってしまった、今までは1表で出て来たのに

 

定型帳票ひとつ作るのに、複数の検索結果が必要になる、という相談もあります。

 

 

❐ 何かおかしい ❐

 

 

システム提供者とは無関係の人間へSOSが来て、実際に対処している事や

 

SOSの中身はシステム部門や、納品業者には伝わっていない。

 

当然ながら、数億円かけたから有効活用しなさい、と表明している経営層は

 

知る由もない。

 

 

旧システムの引き継ぎ方に大きな問題がありそうです。

 

旧時代も、これ以上お世話できない部分は人間の作業に依存していたのです。

 

新システムへ引き継ぐ際、旧システムの業務範囲をそのまま継承している

 

ために、このような問題が一斉に発生するのです。

 

 

既存システムの世代交代は、上流=システム内部よりも、下流=利用者側 を

 

重視しないと、投資は無駄になります。(この理論が理解できれば◎)

 

 

利用者側の業務を重視するには、ここでも 文系的発想 が必要になるはずです。