2016年3月9日。
日本武道館にて、
1月から続いたmiwaちゃんのバラードコレクションツアーが無事千秋楽を迎えました。
「バラードコレクション」
ということもあり、今回は全会場でグランドピアノを使用させていただきました。
アンコールでショルダーキーボードを使用した以外は、グランドピアノ1本で演奏いたしました。
この日はスタインウェイですね。
ホール公演では、各会場のピアノをお借りしました。
なので、全会場ピアノの音が違った訳です。
各会場のピアノとの出会いを楽しみながら、一生懸命ピアノと会話をして、できるだけそのピアノのことを理解して鳴らしてあげよう、と頑張りました。
静岡市民文化会館のスタインウェイは、製造番号で調べてみたら、なんと1930年頃のピアノでした。
神戸ワールド記念ホールと、日本武道館公演では、YAMAHAのCFXをお借りいたしました。
YAMAHA様ありがとうございました。
調律師さんともお話ししながら調整をして、最高のコンディションのCFXのサウンドをお届けできたのではないでしょうか。
見にいらしていたピアニストの清塚信也さんにも、音色を褒めていただき嬉しかったです。
今回のツアーの個人的なテーマにかがけていた「音色(ねいろ)」。
グランドピアノの音色を、いかに美しくお届けできるか。
そのピアノの良さをいかに引き出せるか。
そんな課題と向き合いながら、精一杯演奏させていただきました。
miwaちゃんが弾くピアノの音と、私が弾く音、全然違いましたよね?
miwaちゃんの出す、素直でまっすぐな音は私には簡単には出せません。
それが生楽器の良さです。
弾く人が変われば、音色が変わる。
そんなところも楽しんでいただけたのではないでしょうか。
(miwaちゃん、リハーサル期間中は居残りしたり、休憩時間を割いたりして、本当によくピアノを練習していました。)
また、miwaちゃんが読み上げる「泣けるポエム」の後ろでは、即興演奏でピアノ演奏を重ねさせていただきました。
ここが、毎回とても緊張感のあるポイントであり、一番ミュージシャン冥利につきるところでもありました。
ポエムの台本をピアノの上に置き、それを読みながら、間(ま)やストーリーを読みとって、音をつけていきました。
そのときのポエムがさらに皆様の心に届くよう、心を込めて演奏させていただきましたが、いかがでしたか?
朗読+ピアノ即興演奏は、いつか自分のライブなどでもやってみたいなぁと思いました。
今回のツアーは、miwaちゃん、miwaバンド、miwaスタッフ、全員がぎゅっと心をひとつにして、同じ想いで全国を回ることができたツアーでした。
過酷な日程で、演者もスタッフさんも大変だったなか、皆、コンサートを良くしたい一心で前を向いて進み続けました。
私は、このツアーでmiwaちゃんの呼吸とか、歌の抑揚、表情を大事に演奏したいと強く思い、その気持ちをバンドメンバーにも伝えてきました。
miwaちゃんの細かいニュアンスまで皆で必死に汲み取り、演奏に還元していく、その様は長く一緒にやっているメンバーだからこそできることだなと感じました。
今回はいつになく口うるさいバンマスになってしまいましたが、何を言っても理解してくれるmiwaバンドの皆の演奏が本当に頼もしく、こんなに素晴らしい仲間と演奏できることを誇りに思いました。
ギターのオバタさんは、「夜空」でハジ→さんのパートを歌うという大役を引き受けてくださり、おかげで全国の皆様に「夜空」を聴いてもらうことができました。
オバタさんの歌声に惚れた皆様、オバタさんはソロライブもやっていますので是非行ってみてくださいね。
もう1人のギターのいくちゃんには、今回「friend」のギターアレンジをお願いしました。
アコギ3人のアンサンブルは新鮮で、まるで放課後に教室でセッションしているような雰囲気でした。
いくちゃんと私は18歳からの付き合いなので、彼がいてくれると本当に安心します。
よっちとゆーこーは、楽屋をたくさん盛り上げてくれて、2人のおかげで良い意味で緊張もほぐれ、リラックスして本番に臨めました。
みんなが知らないところで、2人でリズムについてたくさん話し合ってくれて、おかげで皆で気持ち良く演奏ができていました。
まゆみっくすとNona*ちゃんのコーラスのコンビネーションもさらに深化し、miwaちゃんのボーカルを優しく包み込んで膨らませてくれました。
まゆみっくすはリコーダーを一生懸命練習してくれたり、Nona*ちゃんは要塞を組んで踊るようにパーカッションを演奏し、アンサンブルに華を添えてくれました。
この7人のmiwaバンドでなければできなかったツアーだったなぁと思います。
みんなのことが大好きです。
この7人を出会わせてくれたmiwaちゃんに心から感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、miwaちゃんの歌はこのツアーで、さらに凄みを増しました。
どの公演のどの曲も、そのときそのときの良さがあって素晴らしく、その歌に寄り添ってピアノを弾くのが本当に幸せでした。
本当に頼もしい座長です。
miwaちゃんが歌や演奏で、行き先を示してくれるから、それについていくだけでした。
その歌には、miwaちゃんの日々の努力とか、強い意志が本当にたくさん詰まっていて、心の底の方までグッと届いてきて、ぎゅっと受け止めたくなる、そんな感覚でした。
miwaちゃんに出会ってもうすぐ8年です。
何度も言ってるけど、miwaちゃんに出会えて本当によかった。
miwaちゃんは間違いなく、私の音楽人生を変えてくれました。
そして、出会わせてくれた、ソニーミュージックの吉竹さんとeggmanの井上さんには心から感謝の気持ちでいっぱいです。
この先、miwaちゃん越しにどんな景色が見えるのか、楽しみで仕方ありません。
広がり続けるその景色ひとつひとつを噛み締めながら、これからも隣で演奏していけたらいいな。
miwaちゃんありがとう。
miwaバンドの皆、ありがとう。
miwaスタッフの皆様、ありがとう。
そして、全国で出会ってくれた皆様、ありがとうございました。
まちがいなく、miwa史上、最高のツアーでした。