先週木曜1/25に恵比寿ガーデンホールで行われた、ドミ&JDベックの来日公演に行ってきたいので、そのライブレポです。

 

先程無事帰宅し、このレポを書いております。朝地震があったのですが、既に羽田空港内にいたので、交通機関の影響は受けず、帰って来れました。

 

3日前のライブということで、ちょっと記憶が定かではない部分もありますがご了承ください。

 

恵比寿ガーデンホールは初めてで、恵比寿に来たのも数年ぶりという感じです。ちょうどライトアップされていたので、帰り時間にはキレイな景色を観ることができました。

 

18時に開場ということで、時間くらいに行ったのですが既に入場列が結構できていました。この日の公演は平日ながらもソールド・アウトになっており、その期待度の高さというのを表しているのではないでしょうか。

 

チケットは最速先行で取った事もあり、200番代。開場15分で中に入れました。最前2列目という好位置を確保。オールスタンディングライブでしたので、ライブ終演まで約2時間強立ちっぱなしでした。

 

会場にはなぜかポスターもなく、仕方ないので公演前のステージを撮らせてもらいました。

 

 

2人のステージには花や植物が飾られているのですが、日本ということで桜でした。ちょっと早いですけど象徴的な風景何でしょうね。

 

そして、こんなメッセージも。

 

 

この日のステージが今回の来日公演のラスト。ブルーノート東京と大阪でもライブをしていました。海外アーティストからすると日本のお客さんはおとなしいイメージでしょう。実際のライブでもそうだったのかもしれません。このメッセージがこの日のライブの雰囲気を変えるきっかけになったのかなと思います。

 

客層は20代~60代くらいと幅が広く、女性も多く見られました。ジャズ・フュージョン系のライブとしてはかなり若い感じです。10日くらい前に札幌で観たパット・メセニーのライブの客層とはかなり違いますね笑。

 

19時になりライブスタート。キーボードのドミはツインテールに袖が大きな衣装。ドラムのベックはいつものデニムのサロペットにロングスリーブという衣装でした。

 

アルバム「 ノット・タイト 」のオープニング LOUNA’S iNTRO をBGMに登場。そのまま2曲目の「 WHATUP 」の演奏と続きます。

 

まず演奏技術の高さに驚きました。上手いのは知っていましたし、映像もいくつか観ていましたが、思っていた以上でした。ドミはフルキーボードとシンセキーボード、足鍵盤にPCとかなりたくさんの楽器を扱っていました。2人だけのステージですがそうとは思わせない、音の密度が感じられましたね。

 

ベックのセットは、スネア、バスドラ1、タム1、ハイハット、シンバル1というかなりシンプルな構成ですが、そうは思わせない多彩なリズムと音色を叩いていました。これまた凄いなと思いましたね。

 

向かい合って演奏するスタイルなので、演奏を始める前には意識合わせをしたり、少し話したりしてました。曲間に遊び?なのかヴァン・ヘイレンのジャンプの一節を演奏したりと、こういうところもライブならではという感じでした。

 

アルバム「ノット・タイト」の曲を中心に演奏していきます。サンダーキャットがボーカルとベースで参加した楽曲では、ボーカルなしだったり、逆にボーカルを2人でやったりしてましたし、以外だったのがウエザーリポートのカバーをやってました。曲名が分からなかったのですが、2人が生まれる前のグループの曲をカバーするというのはジャズ・フュージョン系ならではなのかなと思います。

 

あと、確かYouTubeで過去のジャズの名盤を紹介するみたいな動画もあったので、そういった名曲たちに日々触れているのかなと思いました。

 

曲名忘れたのですが、ドミのテクニックが凄いなって思ったのがあって、トリルをやっていたんですが、これを結構な速さと長さでやってたんですよね。楽器自体がグランドピアノの機構を入れているのかもしれませんが、なかなかできることではないです。あ

 

あと、ほぼミスタッチなかったと思います。即興も結構入れていたし、やはり凄いなと思いました。

 

ベックの方もアルバムだとどうしてもミックスの関係上ドラムの音は後ろの方に行ってしまうのですが、ライブではドミのキーボードと同等の音量というか、そういうミキシングにしてましたので、ものすごく存在感がありました。

 

本編のラスト曲では最後に数分間のドラムソロがあって、これは多分即興だと思いますが、すごく迫力がありました。

 

持ち曲が少ないのもあり、本編は1時間半くらいで終了。その後アンコールがありまして、2曲(もしかしたら1曲だったかも)やってくれたと思いました。同じ曲でしたが同じに演奏しないと言う感じで、ここはジャズ系ならでは醍醐味だったりしますね。

 

ということで、2時間なかったのですが、十分に楽しめるライブでした。

 

何より、最初にステージあった2人からのメッセージ通り、このライブではジャズ・フュージョン系ではあまり観られないような盛り上がりがありました。声もたくさん出すし、拍手や指笛なんかもロックのライブか?くらいあったと思います。

 

客層が若いというのもあったと思いますし、2人の演奏がとてもアグレッシブで、観ている客みんながワクワクするような演奏だったからだと思いますね。

 

曲調が似通ってしまうとかはありますが、20歳前後という若さならではの演奏はそういうものを凌駕してしまいます。

 

ドミもベックも同じくらいの背丈なんですが、アメリカ人としてはかなり小柄で細身。にも関わらず、これだけ熱量のある演奏ができるのは凄いなって思いました。

 

それと同時にこれだけのレベルのアーティストですら、グラミー賞にノミネートされていないのですから、アメリカの音楽の層の厚さというのを感じました。

 

ということで、待望のライブでしたが素晴らしいライブを観ることができました。

ドミもベックも日本好きだったと思いますので、今回の来日公演が彼らにとって手応えのあるライブであったらいいなと思います。

 

一点残念だったのが物販なかったんですよね。CDだけ売ってました。グッズなかったんですよね。ポスターもそうですがなんで用意しなかったんでしょうね。

 

ちょうど先週末にLAUSBUBという、日本の20歳の2人組女性テクノユニットのライブを観、そして今回のドミ&JDベックのライブを観て、今の20代のアーティストは本当に凄いなって思いました。

 

ただ才能があるだけではなく、それを発信していく能力もある。過去の音楽もしっかり聞き込みつつ、新しいオリジナリティ溢れる音楽を作る、という点でこの2組は共通しているなって思いました。

 

こういう音楽にこの年で出会えるっていうのも幸せなことだし、自分で言うのもなんですが、こういう音楽を見つけられて素晴らしいって言える自分の感性も捨てたものじゃないなって思います笑。

 

ということでライブレポでした。