今日でGWも終わりということで、連休中に映画をみてきたという方も多いと思います。

 

ということで、MCU最新作の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3」を観てきたのでその感想です。

 

今回はネタバレあり感想なので、まだ観ていないという方はご注意ください。

 

これから観るという方に一つ観ておいたほうがいい作品としては、映画はエンドゲーム、ディズニープラスを契約している方は12月に配信されたホリデースペシャルを観ておくと良いと思います。

 

 

 

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.1が公開されたのが2014年ということで、このシリーズも約10年という年月が経っています。

 

今回はロケットの出生の秘密、そしてガーディアンズの集大成という位置づけの作品になっています。

あらすじは公式サイトで確認ください。

 

 

 

ここから感想になりますので、ご注意ください。

 

 

今回の作品で3部作完結ということになるのですが、特に最近のMCU作品としては一番MCUらしい完結の仕方だったし、物語としてもストーリー展開も笑いと涙のバランスも素晴らしいかったなと思いました。

 

特にロケットの出生の秘密については、ヴィランである ハイ・エボリューショナリー との関わりが徐々に見えてくるのが展開として面白かったですね。

 

GOGのキャラクターが一番最初にでたときに、ロケットの姿を観てなんでアライグマなんだとか、なんでめちゃくちゃ喋って、武器とかメカとかめちゃくちゃ詳しかったり、エンドゲームでは結構重要な役割を果たしていたりしてるんだって思ってましたが、今作を観るとそのロケットのキャラクターの背景というのがわかるし、よりロケットというキャラクターが好きになりますね。

 

そして、ガーディアンズのメンバーとの絆というのがもう一つテーマにあるような感じで、特にこれまで敵方だったネヴュラの立ち位置が凄く変わって、彼女もガーディアンズのメンバーになっているのがちゃんと描かれていたのが良かったと思います。

 

マンティスとドラックスのコンビは今やガーディアンズには欠かせない存在で、2人のやり取りはちょっと悲しい場面とか緊張感のある場面での緩和剤的な感じがあって、すぐに話しが脱線したりするところも健在だったし、でも2人の成長も観られました。

特にドラックスの父親としての側面にしっかり焦点を当てたと言うのは素晴らしかったと思います。

 

そして主人公であるクィルはガーディアンズのメンバーへの熱い想いというのが伝わっていたし、グルートととのコンビネーションもかっこよかったです。

 

ガーディアンズとしてはホリデースペシャルからメンバーとしてちゃんと描かれてたコスモとクラグリンのコンビも良かったですね。コスモがあのソ連のロケット実験での犬だったりとか、クラグリンがヨンドゥの幻をみて覚醒するところとかも良い描き方だったと思います。

 

ヴィランとして描かれていたアダム・ウォーロックも最後はガーディアンズのメンバーとして活動することになりましたが、彼の素性というのをもう少し詳しく描いても良かったのかなと思いましたが、それはこれからのMCUに期待したいかなと思います。

 

ヴィランの ハイ・エボリューショナリー については、しっかりとヴィランとして描かれていたので、変な感情移入もなく、やられてスッキリ的な存在に徹していたのが良かったかなと思いました。

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの監督、ジェームズ・ガン監督は3部作をすべて手掛けているのですが、今作を最後に、もう一つの代表的アメコミのDCの映画DCU(DCユニバース)を制作するDCスタジオのCEOに就任します。

 

MCU作品としてジェームズ・ガン監督の最後の作品がVol.3になるのですが、そこに余すところなく愛情を注いているというのが伝わってきました。今作はロケットが主人公といって良いのですが、ガーディアンズのメンバーの一人ひとりをしっかり丁寧に描いていたし、それぞれのキャラクターがこの先どう進んでいくかというのもしっかり描いていました。

 

約2時間半という長時間の作品でしたが、その時間をキャラクターが生きるように作ったと言えるのかなと思います。

あとエンドクレジットに過去のガーディアンズの名シーンみたいなのをポストカードのように貼り付けていたのは、ガーディアンズファンの人にとっては嬉しい演出だったと思います。

 

今作は近年のMCU作品のようなクロスオーバーな部分が殆どなく、ある程度繋がりを確認するためにエンドゲームやホリデースペシャルを観ておいた方がいいのですが、観てなくても楽しめるような作品になっていました。

 

ただ、冒頭のアダム・ウォーロックの襲撃シーンと、そこで負傷するロケットとその後の展開についてはもう少し丁寧に描いても良いかなと思いましたし、マンティスとクィルが異母兄妹出会ったというところも本編ではサラッとしか言っていないので、ここももうちょっと丁寧にしても良かったのかなと思いました。

 

ただ、全体としてはかなり満足のいく作品でしたし、別時間軸のガモーラの最後の選択についてもこれで良かったんだなと思わせる演出も良い点だったと思います。

 

有機体のスペースコロニーの描き方だったり、ロケットと同じ実験体だったライラ達との友情だったり、まだまだ見どころもたくさんあるのですが、何よりジェームズ・ガン監督のガーディアンズ愛の感じられる作品だったと思います。

 

一つ今後の展開として、まずスターロードが帰ってくるというエンドクレジット後の映像はかなり気になりました。そしてポストクレジットシーンで出てきた新ガーディアンズのメンバーたち。このメンバーを今回だけ登場させるのは本当にもったいないと思うくらい魅力的なガーディアンズになっていましたので、アベンジャーズ作品に出てほしいですね。

 

ということで、ネタバレあり感想でした。今回は吹替版を観てきたので、もし二回目観る時は字幕版で観ようと思います。