先日、AmazonMusic Unlimitedプランで、空間オーディオに対応したということを紹介しましたが、その後もう少しいい音のイヤホンで聴いてみたので、追加の感想を書きたいと思います。

 

 

 

先日はとりあえずの感じで聴いてみた感想でしたが、割とちゃんとしたイヤホンで聴いてみると、AppleMusicとそれほど差が感じられないくらいのものでした。

 

アリアナ・グランデの「Positions」というアルバムは、Applemusicでも空間オーディオで配信しているのですが、聴き比べてみてもAmazonMusicとあまり変わらないくらいの印象でした。

 

で、まだまだ空間オーディオでの配信曲は少ないのですが、ジャズで聴いてみて、特に1960年代のステレオ録音が始まったくらいのアルバムは、空間オーディオの効果がよくわかるというか、空間オーディオで初めて当時の音というのを体験できるのではと思いました。

 

聴いてみたのは、エリック・ドルフィーの名盤「Out To Lunch」というアルバム。これは60年代くらいのジャズアルバムあるあるなんですが、ステレオ録音と言っても、今のような両方から同じ音が出て、真ん中くらいで聴いているという感じではなく、完全に楽器によって左右振り分けて録音してるので、通常の音源では、例えばドラムは左からのみ、ピアノは右からのみ音が出るような感じ。

 

なので、長時間聞いていると結構耳疲れをします。

 

これが空間オーディオになると、楽器の振り分け自体は変わらないのですが、その周りを音が包み込まれるような感じで聞こえるので、耳疲れがしにくい。そして左右に楽器が振り分けられている状況というのは、ライブハウスで実際に聴いている状況に近い(マイクを通さず生音のみで聴いている感じ)ので、よりリアル感が増すように感じました。

 

左右振り分けだと、真ん中から出る音というのがほとんどない状態だったのが、空間オーディオによって擬似的に真ん中から音が出ているように聞こえるということが、耳疲れがしにくい理由なのかもしれません。

 

ジャズ系で言えばほんとに少なくて、それこそマイルス・デイヴィスやエリック・ドルフィーの限られたアルバムくらいしか見つけられなかったので、現在進行系のジャズアーティストのアルバムも今後空間オーディオに対応してくれると良いなと思います。

 

ジャズだけではなく、ポップやロックでもより良い音で聴けるというのは良いことだけなので、今後も増えてほしいですね。

 

ちなみに今回使ったイヤホンは完全ワイヤレスで、ゼロオーディオという国内メーカーから出ている、購入時は5000円くらいのものです。コスパが良いという評価のものなので、値段の割には良い音で再生してくれます。ただし、ワイヤレスイヤホンでの再生は完全にはその音源の持ち味を活かすことができないので(電波の帯域だったりの関係)なので、より良い環境でという場合はやはり有線での再生が良いのかなと思います。

 

でも、全然いい音で聴くことはできるので、そこまでこだわらなければ問題ないですね。

 

ちなみにAmazonMusicのサイトを観ると、推奨オーディオメーカーの一覧があったので、参考にしてみるのは良いかなと思います。