今朝、大変残念なニュースがありました。
ジャズ・ピアニストのチック・コリア氏が亡くなりました。79歳でした。
突然の訃報で、正直信じられませんでした。79歳という年齢は、ジャズプレイヤーとして円熟期になって、ここからの演奏が面白いというか、楽しみになってくるのだと思いますので、まだ早いと言わざる得ないです。
チック・コリアを知ったのは、自分が20代になる頃にジャズを勉強してみようと思い、たまたまマウントフジジャズフェスティバルという番組を観て、その時にチック・コリアが出演したのがきっかけでした。
その時は、エレクトリックバンドでの出演で、グランドピアノの脚を延長して、立って演奏できるようにしていたのを思い出しました。あと、多分ローズピアノだと思うのですが、とてもかっこいい音のなるキーボードを弾いていたのを覚えてますね。
チック・コリアは、いわゆるジャズバンドから、ソロピアノ、そしてエレクトリックバンドといった、スタイルの異なる形での活動をしてました。
近年のジャズアーティストはこういったスタイルを変化させるのは一般的な事になってますが、60年代から活動しているアーティストとしては先鋭的とも言えるのかなと思います。
日本でのライブも数多く行っており、地方公演も海外アーティストとしては珍しく活発に行っていたと思います。
2019年には、開館したばかりの札幌文化芸術劇場「hitaru」でチック・コリア トリロジーとして公演を行っています。
TRILOGYは以前レビュー記事にもしましたが、ピアニスト3人による演奏で、ピアノだけですがとても重厚で濃密な演奏が特徴のプロジェクトでした。
今思えば、この時行こうかどうしようかと迷って行かなかったことが後悔されます。本当に貴重な公演だったと今は特に思いますね。
ジャズの歴史を語ってきた方が亡くなるのは本当に残念です。
謹んでご冥福をお祈りします。
スペインはチック・コリアを代表する楽曲です。曲名は知らずとも、このフレーズは一度は耳にしたことがあると思います。