2019年も残り半月となりました。今年最後のレビューはこのバンドにしました。
King Gnu ~ Sympa
です。
2019年1月16日にリリースされた、2ndアルバムです。
1. Sympa Ⅰ
2. Slumberland
3. Flash!!!
4. Sorrows
5. Sympa Ⅱ
6. Hitman
7. Don't Stop the Clocks
8. It's a small world
9. Sympa Ⅲ
10. Prayer X
11. Bedtown
12. The hole
13. Sympa Ⅳ
King Gnuは、 常田大希(Gt.Vo.)、勢喜遊(Drs.Sampler)、新井和輝(Ba.)、井口理(Vo.Key.) の4人からなるバンド。常田さんと井口さんが東京藝術大学出身であったり、新井さんは他のアーティストにセッションベーシストとして活動したりと、才能豊かで実力のあるメンバーが揃っている印象があります。
King Gnuの前身となるバンドを常田さんが中心となり作ったのは2015年。その後、今のメンバーが固定となり、2017年にKing Gnuと名前を変えて活動を本格化しました。
J-POPとジャズ・ソウル・ロックなど他ジャンルの音楽をミックスさせた音楽スタイルを取っています。90年代にも同様のスタイルはありましたが、より洗練され、そして聴きやすい馴染みやすいメロディスタイルを中心にしている感じがします。
かなり難しいことを演っていると思うのですが、それを全面に出さず、カッコいい・耳に残るという音楽をメインにしてます。
こういったサウンドは今までは、そのルーツとなる音楽をメインにしていたことが多かったと思うので、このちょっとした工夫で、これだけ印象が変わるのかと、そして多くの人に受け入れられるのかと思いました。
それにしても2010年代最後の年にこういうサウンドをテレビやラジオで頻繁にかかるようになるとは。以前ならば、音楽通やおしゃれ音楽が好きな人だけでヒットしていた、いわゆるメインストリーム的な存在にはならなかったのに、それが誰でも知っている今年を代表するバンドになるとは。しかも紅白にも出演しますからね。
このアルバムは、King Gnuが世に知れ渡るきっかけを作ったアルバムです。そして、現在の人気を決定付けた「白日」という楽曲につながるアルバムだと思います。
2019年を語る上で欠かせないバンドであり、アルバムだと思いました。
来年1月には、その「白日」を含んだ3rdアルバムがリリースされます。2020年代最初の年を飾るアルバムとなるのか。ヒットは間違いないと思いますね。
また全国ツアーも行うとのことなので、一度はライブ観てみたいなと思うアーティストですね。