7月も中旬となりましたが、2019年も折り返しということで、今年の上半期の音楽シーンを振り返ってみたいなと思います。
まず洋楽シーンですが、全体としては昨年同様に、R&Bやヒップホップ系中心としながら、アリアナ・グランデやエド・シーラン、ポスト・マローン等、有名なアーティストもヒットしています。
そんな中でやはり注目なのが、ビリー・アイリッシュでしょう。まだ17歳という若さながら、独特の世界観を持ち、今までのアメリカの音楽シーンでは見なかったようなアーティスト像を確立しています。
先週のグラストンベリーにもBABYMETALと同じ、OtherStageでパフォーマンスしましたが、その注目度は一番高かったのではないでしょうか。MOAMETALも観たいステージと言ってましたね。
下半期には間違いなく日本でも名前がもっと知れ渡る存在となると思うので、今のうちにチェックしておきたいアーティストですね。
あと、METAL系で言えば、BMTHやラムシュタイン、SABATON等がニューアルバムをリリースしています。8月にはSlipknotが久々にアルバムをリリース予定。来年3月には4年ぶりにKnotFessJapanを開催予定しています。
次に邦楽シーンですが、今年前半はKingGnuが衝撃的だったと思います。各音楽番組でも特集されたり、分析されたりしてましたが、高い音楽性を保ちつつ、いわゆるメジャーシーンで聴けるような構造に再構築した楽曲は、今までの邦楽シーンではなかなか無かったタイプの音楽だったのではないでしょうか。
アンダーグラウンドとメジャーの間というところでは、サカナクションがクラブミュージックの要素をROCKに入れつつメジャーで通用する楽曲を作っていましたが、KingGnuはそれをもっと踏み込んだ形で表現しているように感じました。
そしてもう一組、Official髭男dism。こちらも高い音楽性を持ちつつ、メジャーシーンで通用するまで再構築している点ではKingGnuに通じるものを感じます。こちらはもっとポップで大衆的とも言えます。現在もヒット中ですが、今後更にブレイクするでしょう。
で、下半期注目したいバンドというところで、Tempalayを上げたいなと思います。このバンド、2月に観に行った、sora tob sakana主催のフェス「天空の音楽会Vol.2」に出演したバンドなのですが、独特の音楽性が非常に面白いと思いました。かなりマイナーな感じで人を選ぶ楽曲が多いと思うのですが、逆にそれが今のメジャーシーンでは無い音楽性で、どのアーティストとも被らない音楽、独自の音楽といっていいところで、注目したいなと思いました。
※ちなみにKingGnuはその前の年の「天空の音楽会Vol.1」に出演しています。偶然とは言えすごいなと思いましたね。
KingGnuや髭男がこれだけ受け入れられた、今の音楽シーンではTempalayのような音楽も全然ヒットする要素有りだと思います。現に、先日リリースされたアルバムに収録されている「のめりこめ、震えろ。」は、地元FM曲のチャート番組でもチャートインしています。
これはかなり面白い現象になるのかもしれないですね。
という感じで、上半期の音楽シーンを振り返ってみました。
下半期はどのような音楽がヒットするのか。2010年代最後の年なので、注目したいところですね。