今日は曇り。寒気が居座っているせいもあり、日中日差しがあるものの寒い一日でした。
今日は建国記念の日ということもあり、グラミー賞を朝からゆっくり観たという方も多いと思います。
第61回グラミー賞の授賞式が、日本時間午前10時くらいから、約4時間に渡って行われました。
WOWOWでは例年通り生中継していたのですが、加入していないので、毎年ラジオなどでチェックしてたのですが、今年はラジオ放送がなく、ネット中継も探せなかったので、ツイッターやリアルタイム検索でチェックしてました。
WOWOWでは午後10時からも放送されるということですが、すでに結果は公表されていますので、まずは結果から。
主要4部門はこうなりました。
・アルバム・オブ・ザ・イヤー : ケイシー・マスグレイヴス 「Golden Hour」
・ソング・オブ・ザ・イヤー : チャイルディッシュ・ガンビーノ 「This is America」
・レコード・オブ・ザ・イヤー : チャイルディッシュ・ガンビーノ 「This is America」
・ベスト・ニュー・アーティスト : デュア・リパ
その他結果はこちらで
新人賞はデュア・リパ。授賞式の最後に発表される最優秀アルバムはカントリー歌手のケイシー・マスグレイヴスでした。
そして、チャイルディッシュ・ガンビーノが主要部門2部門授賞。しかもラップ楽曲で初の最優楽曲を授賞。更に、MVも最優秀MV賞を授賞。このMVは日本人映像作家のヒロ・ムライという方が監督していました。5部門ノミネートされ、4部門受賞ということで、今年のグラミー賞の顔とも言える存在になりました。
しかし、チャイルディッシュ・ガンビーノ自身はこの名義での活動は引退すると1年前に発表。そして、授賞式には出席しませんでした。
これはグラミー賞における、ヒップホップやR&Bといった楽曲が、他のジャンルよりも評価が低いのではないか、という抗議で、授賞式のパフォーマンスの辞退を発表していました。ケンドリック・ラマー等も同様に出席してませんでした。
当初の予想では、今年Spotifyでの再生回数で記録を作ったドレイクや、カーディ・B、ケンドリック・ラマーといったアーティストが授賞するのではと思われていましたが、やはり今のアメリカの社会を反映した「This is America」という楽曲の強さが、そのままグラミー賞に反映したのかなと思います。
最優秀アルバムが、カントリー歌手であるケイシー・マスグレイヴスが獲るとは全く予想していませんでした。今年から主要4部門は8つまでノミネートされるので、混戦が予想されていましたが、予想できなかった人が多いのかなと思います。個人的には全く知らないアーティストだったので、意地悪な見方をすれば、困ったときのカントリーって気もします(苦笑)。
その他の受賞作品で気になったのをいくつか。
まず、最優秀ポップパフォーマンスで2部門授賞した、レディ・ガガ。授賞式では涙を見せたそうで、最近なかなかヒット曲が出なかったのと、また映画にかけた思いもあったのかなと思います。
最優秀ロックアルバムに受賞した、グレタ・ヴァン・フリート。昨年いろいろなところで話題になっていたようですが、最近になってやっと何曲か聴けました。レッド・ツェッペリンを彷彿とさせるボーカルとバンドサウンド。クラシック・ロックを正統継承したようなバンドです。そしてメンバーが若いというのも、60~70年代のバンドと共通するものがあります。日本でも徐々に認知されてきているので、今年は本格ブレイクするかもしれませんね。
クラシック・ロックは大好きなんですけど、ただ懐かしいサウンドに回帰したという感じにはなってほしくないかなと思います。そういう意味では、まだまだグラミーは保守的なのかなと思いました。
BMTHが「Mantra」でノミネートされていた、最優秀ロックソングは、セントビンセントが授賞しました。ちょっと残念。ちなみに最新作の「AMO」はいいアルバムでしたので、今度レビューしたいと思います。
授賞式のパフォーマンスについては、明日のめざましテレビなどで放送されると思いますので、そちらをチェックしてみたいと思います。ちなみに、レッチリとポスト・マローンのパフォーマンスがネットに少しだけ上がっていたのですが、かなりいい感じでした。
という感じで、今年はチャイルディッシュ・ガンビーノのグラミーという感じでしたね。
昨年のグラミー会長の発言が女性アーティスト蔑視だというのが問題になりました。ということも有ってか無くてか、授賞作品には女性アーティストが例年になく多くなっているように思います。
また、現在のアメリカの主流がR&B/ヒップホップであるということも証明したようなグラミーだったと思います。
それから、「This is America」のMV監督が日本人だったというのもちょっと驚きでした。音楽だけでなく、こういったところで日本人が活躍してるのはすごいなと思うとともに、主要部門に日本人アーティストがノミネートされるのはいつになるのかなと、壁の高さを感じてしまいました。
そして、K-POPの躍進なのか、BTSがプレゼンターとして授賞式に登場したのは、正直悔しいというか先に越されてしまったという感じがしました。
日本は世界第二の音楽市場。ですが、これからは世界進出を本気で考えないとこの先が苦しいのは事実。また、ネットやSNSによって、何時になく日本のアーティストが注目されているときでもあります。
主要部門は未だ先だとしても、それに続くようなロックやポップ関連部門にノミネート、そして授賞される可能性は高くなっていると思うので、是非目指してほしいなと思いました。
「This is America」のMV解説記事がありましたのでリンク載せます。背景がわかって、かなり面白いです。