今日は雨のち曇り。気温は低め。明日も低めながら晴れる予報。夏はまだかな?

本日のNHKのクローズアップ現代で、定額制音楽配信をテーマに放送されました。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3681.html

※7/10追記です。クローズアップ現代のHPで、この放送回の全てをテキスト化しています。

先日Appleがサービスを開始したAppleMusicが始まりましたが、日本でもLINEが「LINE MUSIC」を、avexとサイバーエージェントが「AWA」を始めました。

番組では、ピーター・バラカン氏をゲストに、定額制音楽配信(ストリーミング)が音楽市場にどう影響を与えるのか、今後の動向について話していました。

番組では現在音楽産業の縮小化について触れていて、それぞれに危機感を感じている人々が新たな試みを行っていることを紹介していました。サカナクションのイベントについても紹介していました。

制作側、アーティスト側、サービス提供企業側のそれぞれの面から、ストリーミングサービスついて話していましたが、音楽の価値が下がるのでは?アーティストへの対価が少なくなり、新人が出にくくなるのでは?音楽の多様性がなくなるのでは?という懸念の言葉がありました。

ピーター・バラカン氏は、音楽の多様性が無いわけではなく、メディアから伝わってくる多様性が無い。レーベルの宣伝の力の入れ方に問題があるので同じような顔ぶれになってしまう。CDの価格が高く、自由なお金が少ない10代がなかなか手に入れにくい、といったことが問題ではと話していました。

意見に同意する所そうでないところはありますが、概ね番組の内容は的を射ているのではと思いました。

で、この番組の関連的な記事として、定額制になることが逆にアルバムを聴くきっかけになるのではという意見がウェブニュースを見つけました。その記事によると、ダウンロード制の場合は一曲いくらという形で販売しているので、アルバムではなく単曲買いが多かったという分析で、定額制になれば一曲もアルバムも同額なので、逆にアルバムを聴く事が多くなるのではという意見でした。そしてコンピ、ベストが無くなるのではと言っていました。この意見は僕にとっては意外でしたね。なるほどと思いました。

http://blogos.com/article/121067/

そして、この記事を書くにあたって、過去の自分の記事を眺めていたら、
僕も昔こんな事を書いていたんだというのを見つけました。

「UTADA、語る」と題で、宇多田ヒカルさんがラジオ番組で音楽業家について話していた事を記事にしていました。2009年の記事です。

今から6年も前の記事ですが、今とあまり状況が変わっていないような気もします。6年も前にCD中心の売上からライブ中心の売上に変わるかもと言っていましたが、今正にその通りの状況になっていますね。

http://blogs.yahoo.co.jp/ejx105a/51219364.html

クローズアップ現代の最後にピーター・バラカン氏は、ストリーミングについては今はまだ模索中で対価についてはまだ時間がかかる、メディアに携わる人間ががもっと音楽に触れるべきである。キャスターの「音楽という文化は生き残るか」との問いに「大丈夫」と力強く言っていました。

音楽が好きで、限られた時間を音楽に費やすという方はたくさんいます。音楽も日本海外含め、たくさん良いもの新しいもの、埋もれていて発掘されたものがあります。音楽に対する情熱というのは全然縮小していないと思いますね。

音楽を聴く手段方法は時代によってどんどん変わっていきます。重要なのはどう提供し、どう受け止めるかなのかなと思いました。ストリーミングも一つの手段。提供側も受け手側も共に利があれば、恐らく残っていくでしょう。でも、どちらかのバランスが崩れた時は、無くなってまた違った方法に変わるでしょうね。

まだ日本では始まったばかりのストリーミングサービス。音楽市場にどう影響が出てくるのか、しばらく時間がかかりそうです。