今日は雪。かなり降りましたし、積もりました。明日も引き続き要注意の予報です。

さて、2011年も残り1週間を切りました。今年は様々な事が起こり、今年の漢字である「絆」を意識
することが多かった気がします。音楽も元気になるような曲や癒しの曲が多かった気がしました。
今年最後にレビューするアルバムは、そういう意味でも象徴的なアルバムだと思います。

James Blake ~ James Blake


です。今年初めに発表され、日本でも早くから高い評価を得た、ある意味革新的な
作品です。
今年を代表する一枚として、数多くの
音楽誌や音楽サイトでも紹介されています。

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1. Unluck
2. The Wilhelm Scream
3. I Never Learnt To Share
4. Lindesfarne I
5. Lindesfarne II
6. Limit To Your Love
7. Give Me My Month
8. To Care (Like You)
9. Why Don't You Call Me
10. I Mind
11. Measurements
※国内盤、輸入盤で収録曲が異なります。今回は輸入盤の収録内容を紹介してます。

今年の3月にこのブログでも紹介したのですが、その後すぐにアルバムを手にし、今でも良く聴くアルバムの一つになりました。

まず、このアルバムの音楽である、ポスト・ダブステップについて簡単に説明します。2000年代初めにイギリスで発祥したダブステップは、強調された低音と独特なリズムパターンが特徴のクラブミュージック。そのダブステップをベースにボーカルや深いリバーブ等の様々な要素が加わったのがポスト・ダブステップと呼ばれるジャンルです。詳しい説明はこちらのサイトを御覧ください。

そのポスト・ダブステップの雄と言えるのが、ジェイムス・ブレイクです。彼の音楽は既にダブステップというジャンルを飛び越えた存在になっていると、よくアルバム評では表現されるのですが、正にそうだと思います。確かにダブステップのルールというのは楽曲に垣間見えるのですが、そういったことは関係ないように思えるくらい、彼独自の世界観が完成されています。

一聴すると弱々しく聴こえる彼のボーカルですが、その世界観の中では神聖に聴こえます。クラブミュージックと言うよりも、教会音楽。神々と会話しているようにも聴こえてきます。意図的にリズムをずらしたり、サンプリングのボーカルを細切れにしたりと、他のクラブミュージックでは聴けない、前衛的とも言える曲の作り方をしているので、そういう面でも注目してほしいです。

今年11月に来日公演を行ったそうですが、大変素晴らしいライブだったそうです。ある音楽誌の記事を読んだのですが、その記事を読んだだけでも機会があれば行きたかったなと思いました。

来日記念盤がリリースされているのですが、この時期にリリースされていたEPの「EnoughThunder」も一緒に収録されているので、まだ未体験の方は是非手にとって聴いて欲しいです。

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1. Once We All Agree
2. We Might Feel Unsound
3. Fall Creek Boys Choir (with Bon Iver)
4. A Case Of You
5. Not Long Now
6. Enough Thunder

この「EnoughThunder」も素晴らしいEPです。グラミー賞にノミネートされている、ボンイヴェールとの共作曲も収録されていますし、なによりこのEnoughThunderという曲が素晴らしいです。泣けます。

このアルバムは、2010年代を代表するアルバムになることは間違いないです。是非聴いて下さい。

関連サイト レーベルサイト 
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/james_blake/index.html
公式サイト      http://jamesblakemusic.com/
YouTubeチャンネル http://www.youtube.com/user/jamesblakeproduction

Yahooミュージック 
この10枚を押さえておこう! 2011年洋楽の10タイトル










ということで、今年のレビューは最後です。今年の目標として一月に一枚というペースを守ろうと思ってましたが、一枚だけ足りませんでしたね。オマケのEPを入れると12枚なのでまあOKということにして下さい(笑)。今年はなるべく旬なアルバムを紹介しようと思いました。アデルやジェイムス・ブレイク等は、必ず名盤になるアルバムだと思いますし、サカナクションや女王蜂といった国内のアルバムも、今の日本の音楽界の中では秀逸した存在だと思います。

今年は震災や天災が多く、世界的にも大きな変化があった年だと思います。そういう中での音楽の存在はとても大切なものなんだと実感しました。時に勇気づけ、時に癒してくれるような音楽を、今後も聴き続けていきたいですし、できるだけ紹介していきたいと思います。