よく、簿記の初学者の方から
「利益が●●円でたという事は、お金が●●円増える事なんですか?」という質問を受けます。
答えはノーです。
そういう言うとほとんどの方が??ってなります。
確かに利益というのは儲けです。でも、その分だけ純粋にお金が増えるというわけではありません。
簿記の利益の計算は収益から費用を引いて利益を計算します。
収益にはお金の入金がされて収益を計上するものもありますが、お金の入金が無くても収益の計上するときがあります。
売掛金計上などですね。
仕訳で言うと
(売掛金) 10,000 / (売上高) 10,000
というやつです。
また、費用もお金を支払って費用を計上すものもありますが、お金を支払ってなくても費用の計上をする時があります。
買掛金の計上などですね。
また、お金を支払っているのに費用を計上しない時もあります。
固定資産の購入などです。
このように、収益費用の計上とお金の出入りは異なる動きを取ります。
以前の記事にも書きましたが、利益が出ているからと言ってよいかというとそういうわけでもありません。
重要なのはキャッシュが十分にあるかどうか
それを見るのはどこで見るのか・・・
BSやCFです。
あと、BSとPLを見ても大方のお金の動きは検討はつきます。
これは、BSやPLなどを読む時に役立つちょっとしたテクニックなのですが
まず、売掛金と売上高を見ます。
売上高は年間の売上がのっているので、これを12で割れば平均月商が出ます。
これに対して売掛金の残高を見ます。
BSの売掛金の残高というのは、売ってまだ代金未回収のものです。通常なら、約一か月分の売上金額くらいが売掛金の残高に残っています。
ですが、製造業、建設業などは比較的回収サイトが長い業種もあります。
これらの業種の平均回収サイトは2~3か月といったところです。
ですので、平均月商×回収サイトの月数をして、ほぼ売掛金残高くらいになれば、適正な範囲の残高をキープしているとなりますが、平均月商×回収サイトをした金額より売掛金の残高が多い場合、考えられることは限られてきます。
①期末近くで特別大きな売上が立っている(これは良い状況)
②回収できずに滞留している売掛金がある(これは悪い状況)
③粉飾をしている(あってはいけない)
です。
これをどこで判断するかというと、手っ取り早いのは勘定科目内訳書を見ることです。まあ、簿記の検定の勉強ではこれは出てこないのですが、実務ではこういうのを見ると良いでしょう。
次に棚卸資産の残高
どの業種でも、在庫というものを置いています。ですが、この在庫が適正なのかどうかも見る必要があります。
棚卸資産=在庫というのは、言ってみれば仕入です。仕入の売れ残りです。
すぐ売れるという概念ではありますが、この棚卸資産の残高が異様に大きい場合は注意が必要です。
売れ残りを多く抱えているという事ははつまり不良在庫を多く抱えているという事も言えるわけです。
業種によって在庫の適正な量というのはまちまちですが、大体、これくらい在庫はあった方がいいというのがあります。それをはるかに上回る在庫が棚卸資産として計上されている場合は、売れないものが残っているという疑いをかけた方がいいわけです。
資産の定義で棚卸資産はすぐ現金化できるものという定義を言いましたが、それが、どこに売っても売れない現金化できないものもあるかもしれません。
買掛金などは売掛金と同じ考えで見るといいでしょう。
仕入の代金の未払いです。通常は仕入れた翌月末に支払うことが多いですが、業種によっては2か月後に支払いなどあります。
仕入の代金ですので、売り上げの代金を上回るということは過剰に仕入れている可能性もあります。なので、売掛金と買掛金の残高を良く見比べてみましょう。また、同時に在庫の金額にも目をやってみてください。
そうすると、特別に多く仕入れたのか、慢性的に在庫過多になっているのかわかってきます。
未払金、未払費用などは販間費にかかる経費の代金の未払です。
これも、科目内訳書を見てみるとどこにどんな内容の未払があるのかわかります。
それと、やはりPLから計算して、月平均並みの経費(減価償却や人件費などは除く)の残高くらいが残るのがいいのですが、それを上回る場合はどこかに特別な経費があったのかという事をまず疑ってみます。それでも、特別なものが無い場合。それは、ただ単に支払いがきつくて未払が溜まっているという事になります。そうなると要注意です。
預かり金も、同じようなことが言えます。
預かり金で処理するのはほとんどが、給与から天引きされた、源泉税、市民税、社会保険料などです。
基本的には1か月分の給与からの天引き分の源泉税、市民税、社会保険料が残るという事になります。
ただし、中小企業の場合、源泉税の納期の特例という制度を受けているところもあります。
この場合、半月分(厳密にいうと1月~6月の預かった源泉税を7月に納付し、7月~12月までの預かった源泉税を1月に納付します。ですので、直近の納付日(1月OR7月)から決算日まで)の源泉税が残るという事になります。
市民税、社会保険料はこういう制度はありません。毎月納付です。ですので、1か月分の住民税、社会保険料が残っています。
これ以上に多く預かり金(源泉税、住民税、社会保険料)が残っている場合、それは税金を滞納していることになります。こうなると要注意です。
最後に借入金ですが
これは一般的に言われていることですが
借入金の残高を月商で割ると、今の借入金が何か月分の売上に匹敵するかというのが出てきます。
たとえば、平均の月商が200万円で借入金の残高が500万円のとき、500÷200=2.5 したがって借入金の月商比率は2.5か月分という事になります。
この数値が3か月以内であれば、一般的には健全と言われています。
これが、6か月近くになると、借入金が多いという判断になります。
利益とお金の話から飛んで決算書の読み方になってしまいましたが、お金の動きをみるという意味ではこういう風な見方をしていくと、お金の動きがわかってきます。
利益は出ていることに越したことはありませんが、重要なのはキャッシュ。
PLとBSを見比べて、利益は出ているがお金は回っているのか?という事を常に注意しながら決算書を読んでいただきたいと思います。
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「利益が●●円でたという事は、お金が●●円増える事なんですか?」という質問を受けます。
答えはノーです。
そういう言うとほとんどの方が??ってなります。
確かに利益というのは儲けです。でも、その分だけ純粋にお金が増えるというわけではありません。
簿記の利益の計算は収益から費用を引いて利益を計算します。
収益にはお金の入金がされて収益を計上するものもありますが、お金の入金が無くても収益の計上するときがあります。
売掛金計上などですね。
仕訳で言うと
(売掛金) 10,000 / (売上高) 10,000
というやつです。
また、費用もお金を支払って費用を計上すものもありますが、お金を支払ってなくても費用の計上をする時があります。
買掛金の計上などですね。
また、お金を支払っているのに費用を計上しない時もあります。
固定資産の購入などです。
このように、収益費用の計上とお金の出入りは異なる動きを取ります。
以前の記事にも書きましたが、利益が出ているからと言ってよいかというとそういうわけでもありません。
重要なのはキャッシュが十分にあるかどうか
それを見るのはどこで見るのか・・・
BSやCFです。
あと、BSとPLを見ても大方のお金の動きは検討はつきます。
これは、BSやPLなどを読む時に役立つちょっとしたテクニックなのですが
まず、売掛金と売上高を見ます。
売上高は年間の売上がのっているので、これを12で割れば平均月商が出ます。
これに対して売掛金の残高を見ます。
BSの売掛金の残高というのは、売ってまだ代金未回収のものです。通常なら、約一か月分の売上金額くらいが売掛金の残高に残っています。
ですが、製造業、建設業などは比較的回収サイトが長い業種もあります。
これらの業種の平均回収サイトは2~3か月といったところです。
ですので、平均月商×回収サイトの月数をして、ほぼ売掛金残高くらいになれば、適正な範囲の残高をキープしているとなりますが、平均月商×回収サイトをした金額より売掛金の残高が多い場合、考えられることは限られてきます。
①期末近くで特別大きな売上が立っている(これは良い状況)
②回収できずに滞留している売掛金がある(これは悪い状況)
③粉飾をしている(あってはいけない)
です。
これをどこで判断するかというと、手っ取り早いのは勘定科目内訳書を見ることです。まあ、簿記の検定の勉強ではこれは出てこないのですが、実務ではこういうのを見ると良いでしょう。
次に棚卸資産の残高
どの業種でも、在庫というものを置いています。ですが、この在庫が適正なのかどうかも見る必要があります。
棚卸資産=在庫というのは、言ってみれば仕入です。仕入の売れ残りです。
すぐ売れるという概念ではありますが、この棚卸資産の残高が異様に大きい場合は注意が必要です。
売れ残りを多く抱えているという事ははつまり不良在庫を多く抱えているという事も言えるわけです。
業種によって在庫の適正な量というのはまちまちですが、大体、これくらい在庫はあった方がいいというのがあります。それをはるかに上回る在庫が棚卸資産として計上されている場合は、売れないものが残っているという疑いをかけた方がいいわけです。
資産の定義で棚卸資産はすぐ現金化できるものという定義を言いましたが、それが、どこに売っても売れない現金化できないものもあるかもしれません。
買掛金などは売掛金と同じ考えで見るといいでしょう。
仕入の代金の未払いです。通常は仕入れた翌月末に支払うことが多いですが、業種によっては2か月後に支払いなどあります。
仕入の代金ですので、売り上げの代金を上回るということは過剰に仕入れている可能性もあります。なので、売掛金と買掛金の残高を良く見比べてみましょう。また、同時に在庫の金額にも目をやってみてください。
そうすると、特別に多く仕入れたのか、慢性的に在庫過多になっているのかわかってきます。
未払金、未払費用などは販間費にかかる経費の代金の未払です。
これも、科目内訳書を見てみるとどこにどんな内容の未払があるのかわかります。
それと、やはりPLから計算して、月平均並みの経費(減価償却や人件費などは除く)の残高くらいが残るのがいいのですが、それを上回る場合はどこかに特別な経費があったのかという事をまず疑ってみます。それでも、特別なものが無い場合。それは、ただ単に支払いがきつくて未払が溜まっているという事になります。そうなると要注意です。
預かり金も、同じようなことが言えます。
預かり金で処理するのはほとんどが、給与から天引きされた、源泉税、市民税、社会保険料などです。
基本的には1か月分の給与からの天引き分の源泉税、市民税、社会保険料が残るという事になります。
ただし、中小企業の場合、源泉税の納期の特例という制度を受けているところもあります。
この場合、半月分(厳密にいうと1月~6月の預かった源泉税を7月に納付し、7月~12月までの預かった源泉税を1月に納付します。ですので、直近の納付日(1月OR7月)から決算日まで)の源泉税が残るという事になります。
市民税、社会保険料はこういう制度はありません。毎月納付です。ですので、1か月分の住民税、社会保険料が残っています。
これ以上に多く預かり金(源泉税、住民税、社会保険料)が残っている場合、それは税金を滞納していることになります。こうなると要注意です。
最後に借入金ですが
これは一般的に言われていることですが
借入金の残高を月商で割ると、今の借入金が何か月分の売上に匹敵するかというのが出てきます。
たとえば、平均の月商が200万円で借入金の残高が500万円のとき、500÷200=2.5 したがって借入金の月商比率は2.5か月分という事になります。
この数値が3か月以内であれば、一般的には健全と言われています。
これが、6か月近くになると、借入金が多いという判断になります。
利益とお金の話から飛んで決算書の読み方になってしまいましたが、お金の動きをみるという意味ではこういう風な見方をしていくと、お金の動きがわかってきます。
利益は出ていることに越したことはありませんが、重要なのはキャッシュ。
PLとBSを見比べて、利益は出ているがお金は回っているのか?という事を常に注意しながら決算書を読んでいただきたいと思います。
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