【書名】世界一わかりやすいSAPの教科書 入門編
【著者】とく
【発行日】2021年8月31日
【出版社等】発行:秀和システム
【学んだ所】
・PP(生産計画・管理)モジュールは、製品を作るための生産計画を立案し、生産計画に基づいて製造実績計上するためのモジュール。
・ppモジュールは、生産計画と製造実績の2つの機能がある。
・生産計画は、モノをいくら作るか、モノを作るのに材料がいくら必要かという計画を立案する。⇒具体的には、「何を(品目)」「いくら(数量)」「いつ(時間)」「どういう場所で(作業区)」という生産に必要な情報を決める。
・生産計画の業務は、計画独立所要量登録or受注登録→MPS・MRP(所要量計画)→能力計画→計画手配→製造指図・購買依頼へ変換のプロセスで進む。
・製造実績は、モノをいくら作ったか、モノを作るのに材料をいくら使ったか、モノを作るのにいくら作業時間がかかったかをシステムに計上する。⇒製造実績は、製造指図という指示書をもとに作業をする。⇒製造実績は、製造指図をもとに、構成品出庫、生産品入庫、作業時間の3つの情報を実績計上する。
- 構成品出庫:モノを作るのに材料をいくら使ったかを実績計上する。
- 生産品入庫:モノをいくら作ったかを実績計上する。
- 作業時間:モノを作るのにいくら作業時間がかかったかを実績計上する。そして、作業時間を計上した際に作業が完了したことも合わせて入力する。
・製造実績計上するメリット
- 在庫管理がリアルタイムに把握できる:生産入庫・構成品出庫をその都度、システムに入力することにより、在庫増減がリアルタイムで反映される。⇒在庫がリアルタイムに把握できることにより、MPS・MRP(所要量計算)の実行で、正確な生産計画数量を算出することができたり、生産担当者以外の人が生産の在庫状況を把握したりするのに役立つ。
- 製造原価を計算できる:「構成品出庫(材料費)+作業時間(加工費)」から、生産入庫(生産高)がいくらになったかを計算することができる。⇒SAPでは、PP(生産計画・管理)とCO(管理会計)が1つのシステムにつながっていることにより、生産実績をもとに原価計算が自動でできる。