【書名】数値化の鬼-「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法
【著者】安藤広大
【発行日】2022年3月1日
【出版社等】発行:ダイヤモンド社
【過去の投稿】
【学んだ所】
「真の変数」に絞る
変数を捨てる
・同じ手が通用しなくなる瞬間が、必ず訪れる。=変数はどこかのタイミングで定数になる。
・変数を考えるときに、もっとも気をつけないといけないのは、「変数は放っておくと増える」という点だ。⇒仕事を覚えていく過程で、押さえておかないといけないポイントは増える。自分で見つけ出したり、社内から教えてもらったり、本やネットで学んだりして、仮説を変数に変えていく。その結果、「すべてが大事だ」という考えに陥る。⇒変数が増えるということは、考えることが増えるということだ。そこで必要なのが、「変数を捨てる」という考え方である。⇒重要なことが多すぎると、全体にパフォーマンスは落ちる。変数を減らすことが重要だ。
・変数を減らすためには、2つのことが考えられる。
- 個人として「他に変数がないかを考え、前例を手放すこと」
- チームとして上司やリーダーから「それは変数ではない、と指示すること」
・自分の行ないと自分を自分で観察するためには、数字を見るしかない。そのために、上司やリーダーがいる。「P(計画)」を立てて、それを達成するために「D(行動)」を実行した。しかし、成果を出せなかったのだとしたら、「KPI」を見直さないといけない。それをちゃんと指摘する存在であることが、上司やリーダーの存在意義なのだ。
・現状維持を許さず、つねに成長させる機会を与える。つねに危機意識を持たせ、「変数を見直さざるを得ない」という環境をつくり出す。
最終的には1つに絞る
・変数を見つけ出す過程で、最終的には「1つに絞ること」を忘れないことが大事である。それが、変数の中の変数、つまり「真の変数」だ。⇒目標につながる変数を1つ信じ切る。そのまま信じていいかどうかは、後から「C」「A」のタイミングに考えればいい。とりあえず、「真の変数」を1つ設定し、それの行動量を最大限、増やしてみる。
・間違った努力をしているところでは、「それは変数ではありません」ということを認知させることが重要である。
・頑張っているのに目標の数字に反映されないのであれば、それは「変数」か「定数」になったと捉えるべきだ。
・プレーヤーが仕事を進める上で、絶対に避けなければいけないことは、「上司や会社が変数になってしまうこと」。⇒多くの企業では「人」が変数になることがある。
・どんな人が上司であろうと、部下にとっては平等でフェアな職場づくり、チームづくりが必要である。
・変数の概念がわかるということは、「自分でコントロールできないこと」があることを認め、それについては考えないということである。⇒自分にとっての課題と他人にとっての課題を分けるということ。つまり、他者を変えようと努力するのではなく、自分の考えを変えるしかない。⇒まずは「分ける」ことをやる。細かく分けていけば、解決の糸口が見えてくるはずである。
・変数を見つけると、優先順位をつけることができる。⇒変数は、つねに見つけ続けるものである。これまでやってきたことにしがみつくのはやめて、失敗を受け入れて次の行動を変えられるようになる。
「長い期間」から逆算する
未来のトクを選ぶ
・長期的に見るかどうかで価値が変わってくる。⇒「短い期間」と「長い期間」の2つの価値がある。直感的にわかる「短い期間」と違って、意識しないと見えないものが、「長い期間」。
・「長期的に見て未来のトクを選ぶ」。短期的には損することに思えても、長期的な視点を持って、その損は利益に反転する。⇒ビジネスでは、短期的には損をしているように見えても、長期的にトクをすることがよく起こる。⇒1人のプレーヤーが勝ち続けないのが、健全な組織の特徴。⇒利益というのは、期間によって反転する。短期的にトクだと思ったことが長期的には損だったり、短期的に損だと思ったことが長期的にはトクだったり、ビジネスでは、そういうことがよく起こる。⇒時間軸とセットでシミュレーションをする。短期的な決断でもつねに「5年後、10年後はどうなっていくんだろう?」ということをセットで考える。
・売上が大きく悪化する前には、「衰退の兆し」があるものだ。早めに見つけて次の手を打つべき「数字の変化」があったはずである。⇒逆に「成長の兆し」もあった可能性もある。成長につながる「数字の変化」を見落としているかもしれない。これらは、経営者やマネジャーにように上の立場にいる人ほど、早めに見つけておかないといけない数字である。つまり、1日や1週間ごとの数字を把握し、変化に気づかないといけない。
・より長期的に考えるべきなのは、上の立場の人たちである。ただし、プレーヤーでも持つべき長期的な視点がある。⇒短期的に考えているときは、思い描く未来は「延長線上にある」「何も変化が起こらない」と楽観的に考える。一方、長期的に考えるときは、未来は「さまざまな可能性がある」と考える。
・人間の脳は短期的な利益をあまりに優先させてしまう。人間は長期的なトクを選ぶことが難しいようにできている。
長期的な視点から逆算する
・プレーヤーが時間を味方につけるためには、順番が大事。まずは、短期的に見る。行動量が増えているか、1日にやるべきことができているか、日々の売上や数字の変化を見ているか。それを数値化して把握する。次に長期的に見る。半年や1年後に果たしているべき目標は何か。あるいは、5年後や10年後に自分はどうなっているべきか。それを考えてみる。そして、最後には必ず長期的な視点から「逆算」する。
・マネジャーとしての覚悟を決める。部下であるプレーヤーが「迷いなく行動量を増やせる」という環境をつくる。部下の長期的な成長を信じ、大きな成長を出してくれたら、そのときに大きく評価をする。そして、そこで調子に乗らせないために、つねに「足りないところが何なのか」を伝え続ける。それが、マネジャーの役割である。
順番を間違えるな
・順番を間違えるな=数字を達成してから考えるべきことがある。
・順番についての復習:これらは、すべて左の要素をクリアしてから、右の要素を考えたり、遅れをついてきたりする。
- 「数字の成果」→「自分らしさ」
- 「数字の根拠」→「言葉の熱量」
- 「まずやってみる」→「理由に納得する」
- 「チームの利益」→「個人の利益」
- 「行動量を増やす」→「確率を上げる」
- 「長期的に考える」→「逆算して短期的に考える」
・「仕事のできる人」は、この順番を間違えることなく、まず左の要素をクリアすることに取り組む。逆に、「仕事ができない人」は順番を入れ替えて、右の要素を考えたり、優先したりしてしまう。
・人間は「そこに居続けるための利益」がないと去ってしまう。生きるための糧を得るために、「不足を受け入れる」という意識は持ち続ける。⇒もっとも重要なのは、「本業」である仕事や会社での成長である。仕事は、人生の中で唯一、「糧」を得ることができる場所。残業せず、家に仕事を持ち込まず、人生のすべてを充実させるためにも、「短期間で成果を上げられるプレーヤー能力」を身につける。
・成果が出ないときに自分に言い訳をせず、高い生産性を出し続ける。そのためには、数字を考えること以外に方法はない。
・数字に表れない「やりがい」や「達成感」は、数字を追いかけた先で、ふと振り返るとついてきているものである。そして、逆はありえない。
・「人の成長」を最優先に考え、1人1人の未来を考えた結果、「厳しく向き合うこと」ことが本当の人間味のあることである。




