ひとりひとり、自分の夢を体育館いっぱいに語り…

卒業証書を受け取っていく。

ネクタイをした男子はもう中学生のお兄ちゃんのよう…

いつの間に こんなに大きくなったのだろう。

朝、真新しいシャツを着たあ~もんが、

「お父さん! ネクタイしめてくれる?」と言ったので、

猪も初で、自分以外のネクタイ結びに挑戦した。



あ~もんの順番が回ってきた。

彼は(NBAで)「プロバスケットボールの選手になります!」

と、まるで体育館に話しかけているように言い放った。

もうすでに彼の心は、風となって全米を駆け抜けているのである。



体育館の中に響き渡る卒業生と在校生のシュプレヒコール

合唱詩の途中で、全児童91名の合唱が始まる…。

耳に優しい音符は保護者席を柔らかい長閑な空間へと誘いだす。

天使のささやきに、心が洗われ…

映画のスクリーンのように我が子の思い出が

現れては消え…そして 再び想いが湧きあがってくる。



大粒の涙を流しながら写真を撮っていた妻の

震える手からカメラがスーとすり抜けるように床に落ち、

気が付けば、辺りはハンカチがチョウのように舞っていた…。




3月19日(火)あ~もんは小学校を卒業し、夢に一歩近づいた。