前回は「アジア人で太れるのは才能」について話をしました。

最終回の今回は膵臓の働き方変革についてです。

 

前回の話で「じゃ、太ってもいいんだ\(^o^)/」と思わせてしまったなら、

ごめんなさい。そういう事ではないです。むしろ、逆です。

 

太れるうちに気づいてねという話です。

 

特に飲食の内容が変わった(または増えたとか活動量が減ったとか、、、思い当たる節がある場合は、要注意です。

この場合、血液中に糖が溢れている状況(高血糖)となっているので、それを下げるために、膵臓からのインスリン分泌回数・量がともに増えていると予想できます。

これを膵臓目線で言うと

「ずーと、インスリン作って、出してるよ――――」

の状態です。

 

そんな状態を人に例えたら、週2~3日勤務が週6~7日勤務に変わった感覚でしょうか?

働き方改革が叫ばれているこの時代、自分に置き換えたら、発狂しそうです「休みくれよ!」と。でも、太り始めた人の膵臓はそれをさせられています。

 

となると、膵臓はどうなるでしょうか?発狂してくれたらいいのですが、そんなことしません。静かに、分泌量が減ります。働き過ぎて、生産能力が下がるのです。

私たち、人間と一緒ですね。

でもそうなった場合、体内は高血糖状態が続くので、最終的に糖尿病を発症します。さらにそれを放置すると、合併症を発症し、さまざまな病気を悪化させます。

 

つまり、太り始めた段階で膵臓の働き方改革をしてあげないと、望んでもいない病気を将来、発症するかもしれないということです。

 

いつも思うのですが、糖尿病は本当に将来を暗くする病気です。

糖尿病だけで終わってくれたらいいけど、何もせず時間だけが進むと生死に関わることにまで絡んでくる。本当に怖いヤツです。

 

そんな糖尿病を少しでも遠ざけるためにやって欲しい、膵臓の働き方改革。

いったい何をすればいいでしょうか?私が提示する改革案は

 

食事‐食事の間に味のある物は口にしない食後に体を動かすの2つです。

 

①はよく言う、間食をしないということですが、飲み物にも注意してください。

スポーツドリンクや清涼飲料水も血糖値を上げるので、改革には適していません。

 

②は食後に分泌されるインスリンの量を減らせるので、膵臓の負担が減ります。

ただし、食後(30分~1時間以内)です。逆に空腹時の運動はインスリンの分泌を促進する可能性があるので、改革には適していません。

 

「もっと具体的な改革案ある?」「私が考える改革案はどう?」と思われた方はぜひ、管理栄養士のような健康の専門家に相談してください。

私たちも皆さんの改革案を知りたいですし、一緒に膵臓の働き方改革を進めていきたいと思っています。