前回は「世界的に肥満者が多くなっている」について触れました。
今回は太るのに必要なインスリンが膵臓から分泌されるインスリン分泌能についてです。
インスリン分泌能とは膵臓がインスリンを分泌する力のことです。
インスリンは血中のブドウ糖量(血糖値)を一定にするために分泌されるホルモンですが、その分泌は常に放出されている基礎分泌と血糖値が上昇したときに分泌される追加分泌の2パターンあります。
多くの場合、インスリン分泌能=追加分泌のことですが、分泌量が著しく少ない
1型糖尿病などは基礎分泌も合わせて言うことがあります。
いずれにおいても膵臓がどれだけインスリンを出せているかに注目しています。
この分泌能、低いと体は常に高血糖(血液中のブドウ糖が多い状態)にさらされ、
糖尿病をはじめとする様々な病気を誘発します。
逆に高いと血糖はすぐ正常域に戻り、糖尿病の発症を防いでくれます。
では、あなたの分泌能はどうでしょう?
知りたくなった方、まずは健康診断や人間ドックを受けてください。そこで高血糖を指摘された場合は分泌能が落ちている可能性があります。たとえ体重が重くなくても。もちろん、肥満体型で高血糖の人も分泌能は低下していると言えますが、
日本人で注意が必要なのはそんなに太ってないのに高血糖の人です。
というのも、日本人のインスリン分泌能はもとから低い可能性があるからです。
それについて、次回、私の考えをお伝えします。
太れるということ(3)に続く