今や体型をネタに笑いを取ることはタブーとされていますが、以前、テレビでぽっちゃり体型のタレントさんが「体重が100㎏の大台に乗れるのは才能」と言うのを聞き、私は「本当に~!」と納得してしまいました。
皆さんはどうでしょうか?
WHO(世界保健機関)の報告によれば、2016年時点で肥満(BMI30以上)とされる成人(18歳以上)は全世界で6億5000万人だそうです。これは当時の世界人口(約75億人)の約10%にあたります。また、この人数は1975年の3倍近い増加らしく、今後もさらに増えることが見込まれています。
こんなに多くの人が肥満になるなら、太れるのは才能と言えないのでは?
と言えそうですが、私は日本人を含むアジア系民族においては
≪持って生まれた才能≫
の可能性が高いと考えています。
その理由として挙げたいのが、インスリン分泌能。
インスリンは血糖値(血液中のブドウ糖量)を下げるホルモンですが、その作用が回り回って体脂肪の合成につながっています。
つまり、太るにはインスリンの存在が必要不可欠なのです。
それを証明するかのように、運動療法をちゃんとしていない糖尿病患者さんがインスリン注射を始めたら、だいたい太ります。
なので私はいつも「インスリン頼みの血糖コントロールじゃなくて、食べたら体、動かしてよー」と言っています。
太れるということ(2)に続く