前回は「雨の前に高脂質な物を食べたくなるのはDNAのせいかもしれない」ということについて話ました。
今回はもう1つの気になる点、濃い味と雨について考察していきます。
濃い味と言ってもその言葉の受け方、言い方には個人の感覚が大きく関わってきます。
・単に味が 濃い 場合
・コショウやトウガラシなどの香辛料が強くて 濃い 場合
・油が豊富で 濃い 場合 などなど
いずれにしても、共通して言えることは濃い味には食欲を増進させる作用があるということ。
特に主食(ごはん・パン・芋)の摂取を促します。
世界にはさまざまな主食がありますが、共通点は糖質が豊富というところ。
最近では糖質を控えようとする動きが見られますが、糖質は動物になくてはならない物質です。特に脳を発達させたヒトにとっては。
なぜなら、すぐに使えるエネルギー源だからです。
例えるなら、現金でしょうか。
クレジットカードやQRコードでの決済も便利だけど、なんやかんやどこでも使え、利便性が高く、いざという時に助かる、それが現金です。
糖質を体内で利用する際はこれに近い感覚だと思います。
他のエネルギー源(たんぱく質や脂質)と違い、使う場所を選ばず、エネルギーも即生み出す。本当 “ペイ” と使えるエネルギー源です。
そんな糖質ですが、使い道が決まってない分は脂肪へと作り変えられます。
そう、エネルギー源の貯蓄です。
現金でも余った分は貯金しますよね?それと一緒です。
この時、皆さんは何を行いますか?小銭が多い場合はお札に替えませんか?
それと同じようなことが 糖質→体脂肪 の変換です。
そして、この生合成は糖質を食べ過ぎた場合によく起こります。例えば、濃い味で主食の摂取が進んだ時など。
つまり、
雨が降る前に糖質をたくさん摂取させ、
その過剰分を体脂肪に作り変え、エネルギーを貯蔵させた
と考えることができます。
むしろ、雨が降る前に糖質をしっかり摂って余った分を体脂肪に変えることができた人類が生き残ったと言えるのではないでしょうか?
雨と揚げ物(6)に続く