前回お話したように、補完食と離乳食(最新版ガイドライン)はほぼ同じです。なのになぜ、こんな長ったらしく説明したのか?

それは、離乳食のスタート時期とその時期の食事回数にビミョーな違いがあるから。

その違いが下の表↓↓です。

 

 

日本(厚生労働省)

WHO

開始時期

生後5~6ヵ月

6ヵ月

食事回数

1回

開始1ヶ月後から2回

2回

 

違いは

 

生後5カ月で1日1回からスタートするか

6ヵ月で1日2回からスタートするか

 

日本の方が回数は少ない早期スタートです。

実のところ、補完食と離乳食でこれ以外に大きな違いはありません。補完食という名前の元になった

≪母乳に不足しているエネルギー(糖質)・鉄・ビタミンD・ビタミンKを補う≫

という点に関してもさほど違いがありません。理由は後日話ますが、日本においては栄養素の欠乏は回避が可能です。

 

でも、赤ちゃんを育てる側からすればこの1ヵ月の違いに戸惑うのです。

「5ヶ月?6ヶ月?どっちだよ!」

って感じで。

 

それについて、私の考えを言うと、

日本式の≪回数は少なく早期スタート≫がいいです。

 

なぜなら、これは日本だからできることです。

また、赤ちゃん側からしても1回食スタートの方が助かると思います。

 

考えてみてください・・・

今まで見たことがない謎の物体を抵抗ができない状態で口に入れられるんです。

ストレス以外の何物でもありません。

与えてくれる人が「おいしいね~」などの声かけをしてくれるからまだ頑張れるけど、きっとすごいストレスを感じていると思います。

 

そんなことを想うと、初めて食品を口にしてからの1カ月くらいは1日1回で慣らしてあげたい。でも、赤ちゃんの成長を考えたら生後6ヶ月には1日2回にした方がいい。

ってことは、日本式の生後5ヶ月で1回食スタートがしっくりくる。

 

とういう感じです。

もちろんコレは絶対ではないです。

 

1つの目安。

 

赤ちゃんの発達状態や育てる方の状態や環境が最優先です。

その結果、6ヵ月で2回食スタートの補完食式にしてもOKですし、離乳食式の6ヵ月で1回食スタートになってもOKです。

ここで共通しているのは生後6ヵ月になったら乳以外の食品を口にさせるということ。

どうやらヒトの赤ちゃんが乳のみで成長できるのは6ヵ月が限界みたいです。

だから、遅くとも6ヵ月中に食べ物を口に入れてあげてください。

 

 

補完食(3)へ続く