●栄養リハビリ独り言 | リハビリ茶屋

リハビリ茶屋

理学療法士/抗加齢指導士のエイジング情報

●金儲けのツールに過ぎない食品ばかりがマーケットの棚に並び
それらを何の疑いもなく利用するのが当然の世で、
使用される栄養基準や政策はいつまで経っても何十年前のもの。
そんな状況を前提にされた栄養マネジメントでは効果も当然期待できないし、何一つ疑わない上で『○○栄養』と言われてもマァほとんど興味が湧かない。

●添加された化学物は足したら許容オーバーにも関わらず、
単体では致死量に至ってないから大丈夫といったマヌケな解釈が世にまかり通ってること自体が
話にならないはずなのにそこには目を向けず、
●ひたすらカロリーを摂らねば低栄養になっちまう、とあの手この手と個々人の食の価値観をこねくり回して栄養コントロールという名の周囲のエゴが炸裂する。


●生活期における脳卒中後遺症のリハビリテーション治療刺激で運動学習経路に乗っかりそうでも、
自宅に帰れば生活動作内のパターンで不良肢位を再構築してしまい、
次のリハビリセッションではまた少し戻って練習しなければならない場合が多い。
●クライアント自身が自然に生み出したであろう生活動作を制限してもらうことは現実的になかなか出来ないし、動作が成功してるか否かを自宅でずっと見守り続ける訳にもいかない。
●結局は関われる数十分の治療セッションで結果を
日々蓄積させられるハンドリング技術を治療者が上げ続けることに尽きるのだけど、
入院期を過ぎて生活してたら筋骨格レベルでの硬さも出てくることが多いのでマァ難しい。まだまだ未熟なだけですが。


●そんなジレンマに似ているのが、
●人が家庭生活を営みすでに成熟しきっている高齢者の食文化や食の価値観を操作することは、
協力者がいない限りほぼ困難である、のだけども、でも何とかできないものかという葛藤。
●細胞機能を強化するためにという観点で栄養価と素材を考えてくと、
カロリー補充の前にやるべきことは日ごろ当然になってしまっているであろう加工食品の常用を減らし
何を口にすべきかを見直さないといけないと思うのだけれど、
それでも毎日毎食のために簡便さを追求されたモノにはありがたさを感じるし
利用出来るものは利用したい気持ちは誰にも拒めない。
●何と言っても目の前の便利さと舌を巧みに騙してくる“美味しさ”には負けてしまう

●在宅医療・リハビリ・介護の現場では、
●リハ栄養かサプリメンテーションか栄養療法かはわからないけど目の前の困ってる人への応答と結果を即座に出して行く手段が今すぐに要るのだけれど、
介護事業でよく目にする職員衆による利用者さんへのヨイショ合戦には辟易するし、
そもそも人生の諸先輩の利用者さんにはそのヨイショがリップサービスに過ぎないことも見通されているのに気づいておらず、
介護とはこうあるべき、という類の吐き違えたビジネスモデルセミナーの流行りには悲しい気持ちになる。
●そんな業界においての栄養補充にいたってはカップラーメン提供のみのお預かり雑魚寝お泊りデイの話題が数か月前に出たが、既に影をひそめてる。

●ただ、全く食事を食べないよりたとえ加工食品でもカロリー確保のためにはオッケーだと思えたり、
加工品がダメだとしたらじゃあどこまでが危険量なのかと問われても答えはない自分もいます。
●だけど利便性の背景に潜む危険性は全くお構いなし、「だって死ぬわけでもないし“美味しい”じゃん」、
の食生活では、
認知面にしろ運動機能面にしろファンクションの引き上げの可能性を消してることもあるかもしれない。
●「認知力が低下してきた」「運動機能が低下してきた」「やはり年には勝てない」、の前に
見つめ直す部分ないかを探す努力はしてもいいと思う。


●諸外国では認可されないはずの添加物や
単一物質では微量なので安全範囲だとするこの国の下手な商売根性と浅はかさには、
冷静に考えてオカシイと思わなければならないはずである。
●臭いものには蓋をし目の前の真実が都合悪ければ見ないようし
足並み揃えて進むように教えられ
前に出る奴がいたら足を引っ張り並んでた列から追い出してしまう色を持つこの国の文化が、
食の安全は守られず見過ごされるといった負の連鎖を形成して、
いつしか個々人の判断力さえも弱化させてしまっているし、そしてそのことにも気づかない。
口にするものが歪むとニンゲンも歪んでいくことを証明している文化でもあるのかもしれない。


●そもそも
筋肉が動くにはエネルギーが必要で、すなわちカロリー補充が大事と栄養代謝学では言うらしいが
意外とそうでもなくて
筋感覚を取り戻せたら力の入れやすさや動きは目の前で改善する事実を考えると、
闇雲に食の量ばかりを気にして投入する必要性ばかりを学術的に理論攻めされても
果たして本当ですかと根性の捻れた僕なんかは皮肉を思ってしまう。
●とりあえず何かを口に入れなければ生死に関わる場合もありますが、添加物で体の細胞の機能不全を引き起こす負の可能性を棚に上げてカロリー補充を進めてもいいものでしょうか。

●どんな良質の栄養補助品を足すよりも粗悪なカロリー摂取の抑制や化学食品を避けた方が早い人がいるのは事実です、と結論付けようとしたいけど、
そこへ着地すると必ず「そうだ結局サプリメントは邪道だよ」と、過度に否定する意見が出没する。
●市販されているゼリー状やドリンクタイプの栄養強化食品と形状が錠剤の補助食品は同じ栄養を補助するサプリメントなのに、なぜか後者は否定されることが多い。
●金儲け会社や国が売り出す粗悪な品が多いのが錠剤タイプで、
比較的安全で見た目も薬っぽくなくてクライアントに受け入れられやすいのがゼリーやドリンクだからでもあるが、
そういうバイアスを取り去っても結局は医療提供者自身の恐ろしいほどの偏見が垣間見えるから嫌になる。
●機能的に良質な錠剤栄養補助品が売れ出すと多額の投資と長期間をかけて市場に出た薬品の独り勝ちが出来なくなるから認めたくない心理もちょっとはわかりますけど、
この国のピンチを持ち直すために必要なことをもっとイーブンに捉えて議論したいものです。


●昨今はリハビリクライアントが栄養に興味を示される事実が日本の片田舎でもあるということは、
世界中のどこでも起きている現象だろうし、
何よりクライアント自身がそもそもウチらってリハビリ活動ばかりではダメじゃないか?材料=栄養素がいるのでは?と自身の身体を以ってご存知なわけであります。
●そんな時代の流れををすぐに金儲けだけに走る対応をするんではなくて、
このやたらと病名が増え続ける現代医療の変な感じと日本での寿命の延長現象=介護期間の延長 をなんとか良い方向へ転換する視点で運営する会社が増えてほしいものです。


●こんなにも報道や商品表示に虚偽と捏造が満載であることが国民にバレやすくなってしまった時代で、
いつまでも皆が泣き寝入りするとは思えないし、泣き寝入りしようとも個人的にも思わない。
●アカンものはアカンと声を上げるというか、自分と大切な人や目の前の上のクオリティを目指すリハビリクライアントに還元したいと思うだけです。
●アロマでも鍼灸でも運動療法でも栄養療法でも何でもいいけど
自分の持ってる知識と技術を総動員したら大抵の病気的症状は鎮められる、そんなカラダの捌き方を「各々が」身に付けたら、
汚染が日々積もるこの国でも結構強いと思う。
●けれど、もはや今の時代の食と栄養の分野は金儲けの道具という考えが基盤の会社が多い世だから、
表に出てこない金と権力のある人に濡れ衣を着せられないように
信念を貫く仕事を達成するためにはぶっちぎりのスピードで邁進しないといけない。


●認知面や身体機能面の維持・向上にはそういう観点と覚悟と度胸が必要な気がするし、リハビリテーションだけでは絶対にどうにもならないと感じる瞬間が多いのです。





長すぎる独り言でした。(._.)

お読みくださった方、ほんとうに有難うございます。(._.)


Masa