癌になって、毎日がつらい…。
先が見えず、どうしようもなくメンタルが落ちこむ日もありますよね。
でも、落ち込むだけ落ち込んだら「陰極まれば陽となる」。今度は逆に超ポジティブにもなれたりもするもんですよね。
わたしも、肝臓、肺、肋骨に転移がわかって目の前真っ暗だったとき、ひとしきり落ちたあとは「ステージ4は治ることはない?いや絶対治してやる!」って、そんな感じでしたね。
ところが。。。
その切り替えがうまくできず、「陰」から抜け出せず、メンタルが落ちたままで、こじらせそうになっている場合というのは要注意です。
ここまでくると、一般的には、精神薬を処方してもらって…という流れになるのでしょうが…。
お薬に頼る前に、もっと大事なことがありますよ。
実は、それ、栄養欠損が根本原因にあるんです。
「え? この辛い毎日の原因が栄養欠損?」
「たかが栄養ごときで?」
そうなんです、やっぱり行きつくところは「栄養」なんです。
なぜなら、私たちの体はもちろん、メンタルでさえも、元々は私たちがとった「栄養」でできているから。
普段、あたりまえ過ぎて意識することもないですが
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やる気・判断力を司る
やる気・判断力を司る
ノルアドレナリン、ドーパミン
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調整・睡眠を司る
セロトニン、メラトニン
●
リラックス・抑制を司る
GABA
これら3つの脳内神経伝達物質が「やじろべえ」のように、絶妙なバランスをとることで、私たちのメンタルは安定しているんです。
ここで、これらの神経伝達物質を合成するたの材料を見てみると…。
↑図の一番上にあるように、まず大前提で必要なのが、たんぱく質(アミノ酸)。
そして、それぞれの神経伝達物質が合成される過程で、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、鉄、マグネシウムをはじめ、様々な栄養素が必要になります。
これらが不足して、脳内神経伝達物質がうまく合成できなくなると、やじろべえのバランスは崩れてしまい
イライラしたり
落ち込んだり
無気力になったり
鬱々したり
寝れなくなったり…
様々なメンタルの症状が表に出始めるのです。
癌はもともと、低たんぱく、低栄養、貧血になりやすい病気。
そこに抗がん剤、放射線、手術など癌治療の副作用で、栄養欠損はますます進みます。
上記の神経伝達物質の合成に必要な、たんぱく質、ビタミンB群、鉄などの材料が枯渇して、メンタルの不調が出やすいのも当然と言えます。
ですが、そのメンタルの症状というのは
「おい!栄養足りんのじゃーーー!!
とにかく入れんかーーーーーーい!!」←おっさん?
っていう、心と体からの叫び。
一刻も早く気づいて、対処してあげてくださいね。
不足した栄養素を「質の確かなもの」(←これ大事!)でしっかり補ってあげれば、ちゃんとメンタルは安定し、改善されていくのですから。
ちなみに…「じゃあ、お食事でがんばります」なんて方もいますが、はっきり言って無理です⚠️
栄養素って想像以上に、体のありとあらゆるところで使われて、特に癌の場合は「需要量」って半端ないですからね。上図はわかりやすいように、食品のイラストを入れているだけです。
分子栄養学に基づいた詳細な血液検査→栄養解析を受けていただくと、この辺りのことがよーくわかってきますよ。
決して、癌には支配されない!翻弄されない!!
「栄養療法」が、そんな生き方をしっかりと後押ししてくれますよ。🤗
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乳がんステージ4
わたしの乳がん治療
・2021年10月 右乳癌ステージ2B
腫瘍径 1.8cm ER100% PR100% Her2(-) Ki67 30% 核異形度3 ルミナルB 腋窩リンパ節転移 2ヵ所
・2021年12月 放射線治療
・2022年 1月 ホルモン療法開始
・2022年 6月 PET 乳腺、腋窩リンパの腫瘍は消失も肝臓2ヶ所、肺、肋骨に転移が判明→乳癌ステージ4
・2022年 8月 免疫療法開始
・2022年 2月 PET 肝臓2ヶ所は縮小
・2022年 3月 肋骨のみ放射線治療
・2022年 3月 肺、肋骨に追加の免疫処置
・2023年 9月 PET 肝臓、肋骨は消失、肺は縮小も第5腰椎に新たな骨転移
・2023年 11月 第5腰椎骨転移にラジオ波治療
・2023年 12月 免疫療法にて再発予防の処置開始
栄養療法に支えられ、元気に乳がん闘病中
乳がん転移予防、乳がん再発予防ために
ご自分の栄養状態を「正しく」知りましょうね。