今回のPET検査の結果、肺の腫瘍はまだ残っているものの、肝臓、肋骨は順調な改善が見られました。
が、ここにきて第5腰椎(L5右横突起)に新病巣の出現…。
まだまだ癌細胞は、わたしの体内に潜んでいて、免疫細胞の攻撃をすり抜けて血中をぐるぐるめぐっているんだなぁと。。。
細かい話になってしまうのですが…。
実はこの免疫療法(HITV療法)、開始する前に必ず癌の組織を生検して癌細胞がもつ「炎症性サイトカイン」の有無を調べることになっているんです。
この「炎症性サイトカイン」というのは免疫療法の効果を害してしまうばかりか、逆に癌の増殖や転移を促進してしまうので、生検でそれが「陽性」になった場合には、毎回必ずその対策をしながらの治療が行われているんですね。
ここでもやはり、鍵となるのは「慢性炎症」なんですよね。
癌は炎症を味方につけると本当に厄介で、それをいかにコントロールしながら、この免疫療法を進めていくかが鍵、と言われています。
わたしの場合は、約1年前の免疫治療に入る前に、肝臓の癌細胞を生検してもらったのですが、その結果、わたしの癌は結構タチの悪い「炎症性サイトカイン」を持っていることがわかり…
これまでの免疫療法でも、その対策をしながらやってはきたのですが…。
免疫療法の先生によると「このサイトカインはなかなか厄介で、やはり今回の新病巣出現もそれが悪さをしている可能性がありますね」とのこと。
そして、これとは別に、乳がん発覚時に乳腺外科で行った乳腺組織の生検でも、正常細胞との隔たりの程度を示す「核異型度」がグレード3、つまり「転移しやすく、顔つきの悪い癌」と言われていました。
やっぱりわたしの癌は本来「転移しやすく悪性度の高い癌」なんだろうなぁと思います…。
でも、それを考えたら、新病巣は出てしまいましたが、この結果には感謝ですね。
思い返せば1年前、転移が発覚し、乳腺外科や放射線科では抗がん剤を強く勧められましたが、家族と悩みに悩んで決めた免疫療法。
セカンドオピニオンで事前に送った画像を元に、免疫療法の先生から治療方針など詳細なお話を伺って、スッと腑に落ちて
「もう、これにかけてみよう!」と。
でも、決めたものの…
「これでよかったのかな?」
「これから次々転移が増えて、免疫細胞が手に負えなくなったらどうしよう…」
と考えてしまうことも。
しかし、こうして1年経って結果を振り返ってみると、予想していたような最悪のシナリオになることはなく、新病巣は出たものの、肝臓2ヶ所、肋骨2ヶ所は消失、肺1ヵ所は縮小。
何より一切QOLを落とすことなく、健康状態も良い状態のまま、ここまで来ることができました。 感謝。
標準治療以外の治療には厳しい意見もありますし、賛否両論あるのは承知の上です。
決して抗がん剤を否定するわけではありませんし、癌治療に正解はなく、人それぞれだと思っています。
ただ、一つ思うのは…
病院で言われるがままの治療を不本意ながら受けるのではなく、自分で動いて納得した上で治療を選択できたことは、結果がどうであれ、私自身本当によかったなぁと思っています。
もちろんそこには治療費の問題もあり、精神的にも経済的にも支えてくれている家族には、本当に感謝しかありませんが…。
そして振り返ってみると、この免疫療法という選択が、わたしの癌にはあっていたのかなぁ。。。と、これは個人的な感想ですが、感じています。
同時に、その免疫療法の効果を大いに引き上げてくれている栄養療法(オーソモレキュラー)の存在の大きさも、実感しています。
新病巣の出現にはガーーーンですが、落ち込んでいる暇はありません!!!
もう、淡々と前向きに目の前の治療に臨むしかないです。
免疫療法の先生が、既に次の治療方針もいろいろと提案してくださっているので心強くもあります。
その治療を地味ながら陰で支えてくれる
分子栄養学(オーソモレキュラー)に基づいたKYB栄養療法。
あとは、患者のわたし自身がこの栄養療法により、免疫細胞の機能を最大限高めて「癌が住みづらい体」の土台作りを続けていくのみですね。
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・2021年10月 右乳癌ステージ2B
腫瘍径 1.8cm ER100% PR100% Her2(-) Ki67 30% 核異形度3 ルミナルB 腋窩リンパ節2ヶ所に転移あり
・2021年12月 放射線治療
・2022年 1月 ホルモン療法開始
・2022年 6月 PET 乳腺、腋窩リンパの腫瘍は消失も肝臓2ヶ所、肺、肋骨に転移が判明→乳癌ステージ4
・2022年 8月 免疫療法開始
・2022年 2月 PET 肝臓2ヶ所は縮小
・2022年 3月 肋骨のみ放射線治療
・2022年 3月 肺、肋骨に追加の免疫処置
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KYBの栄養療法とは?
(1) 詳細な血液検査
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