癌と慢性炎症の間には深い関係がありますね。
慢性炎症は活性酸素を発生させます。この活性酸素が増えると、酸化ストレス状態となり、増えた活性酸素が細胞を傷つけます。
細胞が傷つくとまた次の慢性炎症が引き起こされ、また活性酸素が発生し…と慢性炎症と酸化ストレスは表裏一体です。
癌は慢性炎症=酸化ストレス状態でもあり、それらは癌にとって、とても好ましい環境なのです。
慢性炎症の起こっている部分から放出されるTNF、IL-6といった炎症性サイトカインが、癌の侵潤や転移を促すとも言われています。
なので、「慢性炎症を抑えること」は「癌をおとなしくさせる」という意味でもとても大事ですね。
この炎症を抑える栄養素として、有効とされるのがEPA・DHA等のオメガ3系の脂質です。
オメガ3は炎症を抑制する働きをもち、反対に、オメガ6は、炎症を促進する働きを持ちます。
炎症は、身体を守るために働く防御反応で元々体に備わった必要な働きですが、オメガ6に偏っているとオメガ6のアラキドン酸から炎症を引き起こす物質が過剰に作られ、炎症が起きやすくなります。一方、オメガ3系からは、炎症を抑制する物質が作られます。
よって、オメガ3系とオメガ6系が体内にバランス良く存在することが望ましいですね。
私たちが普段とる食事や外食で使われる油はオメガ6系が多く、意識しないとオメガ6優位になってしまいがちです。
スーパで安く売られているサラダ油などは、原材料が遺伝子組み換えのものも多いので、普段使う油には気をつけたいですね。
でも、だからと言ってオメガ6を避け続けると、食べるものがなくなってしまいます…。
オメガ6は栄養価の高い肉や卵などにも入っていて必須脂肪酸のうちの一つで、体には必要な油です。
なので、極端にオメガ6を避けるのではなく、オメガ3とのバランスをとることが大事ですね。
私が現在、転移巣に対して行っている免疫療法(HITV療法)でも、「炎症をいかにコントロールしながら、免疫細胞を機能させるか」が鍵と言われていて、炎症性サイトカインを抑える抗体薬を免疫細胞と一緒に投与しています。
「抗炎症」という重要な部分は免疫療法でやっていただいているので、あと、患者の私としてできることは…
「炎症が起きにくい身体を作ること」
ということで、オメガ3のDHA・EPAをせっせとサプリで入れています。![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/615.png)
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/615.png)
サバ缶やアマニ油などもいいんですが、なかなか必要量には追い付かないので…
肝臓2ヶ所、肺、肋骨に転移したものの、それから一年近く経ちますが、新たな病巣は出ていないので、やはり「炎症を抑える」ということが、「癌をおとなしくさせる」ことにもつながっているのかなぁと…。
まだまだ先はわかりませんが、振り返って思う次第です。
ところで、DHA・EPAなどのオメガ3は、とても酸化しやすい脂質なので、「サプリの質」には注意が必要ですね。
大量生産で長期間保管されていたり、海外で保管、発送されたり…そんなサプリは開封した時点で、すでに酸化している可能性が高いです。
少量頻回生産で酸化を最小限に抑え、かつ摂取時の有効成分が賞味期限まで100%保証されている、医療用サプリメントでの摂取をおすすめします。
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・2021年10月 右乳癌ステージ2B
腫瘍径 1.8cm Eg100% Prg100% Her2(-) Ki67 30% 核異形度3 ルミナルB 腋窩リンパ節2ヶ所に転移あり
・2021年12月 放射線治療
・2022年 1月 ホルモン療法開始
・2022年 6月 PET 乳腺、腋窩リンパの腫瘍は消失も肝臓2ヶ所、肺、肋骨に転移が判明→乳がんステージ4
・2022年 8月 免疫療法開始
・2022年 2月 PET 肝臓2ヶ所は縮小
・2022年 2月 肋骨のみ放射線治療
・2022年 3月 肺、肋骨に追加の免疫処置
栄養療法に支えられ、元気に乳がん闘病中
乳がんステージ4のQOLを底上げしてくれる
分子整合栄養医学 KYBの栄養療法とは?
(1) 詳細な血液検査
全国170ヵ所以上の提携医療機関で
詳細な血液検査を受けていただきます。
分子整合栄養医学のKYBグループと提携し
栄養療法(オーソモレキュラー療法)をお届けします。