癌治療中のつらい「不眠」
栄養療法のアプローチとしては、メラトニン生成の材料となるたんぱく質、ビタミンB群、鉄、マグネシウムなどの栄養素が不可欠でした。
でも、メラトニンを生成するには、栄養だけでは十分ではないのですね。
メラトニンは、このようにセロトニンを経て生成されています。
セロトニンは、ご存知のように、「幸せホルモン」とも呼ばれ、幸せを感じた時に多く分泌される脳内神経伝達物質です。
日中に分泌されたこのセロトニンが、夜間にメラトニンに変換され、心地よい眠りへといざなってくれます。
なので、いかに日中しっかりセロトニンを分泌できるか、がカギになってきます。
良い睡眠を得るためには、「夜」ではなく、むしろ「日中」からの準備が大事、ということですね。
セロトニンは、日光を浴びること、また一定のリズムで行う運動により分泌が高まります。
今の季節、おてんと様の光を浴びながらウォーキング、なんてセロトニン分泌にはもってこいですね。
でも外に出るのが難しいなら、リズム運動ということで、好きな曲をかけながら、思いのままに体を動かしたり、ダンスしてみるのもいいかもしれません。
そして、何より、セロトニンの分泌には
「あ〜、幸せだな」
という多幸感(幸福感)を持つことが大事です。
癌のことで毎日がつらいのに、そんな余裕ないわ!って思われるかもしれません…。
でも、どれだけ必要な栄養素を入れて神経伝達物質の材料が十分だったとしても、家にこもってテレビやスマホを見ながら、鬱々しているだけでは、セロトニン・メラトニンは分泌されず、なかなか不眠などメンタルの不調からは抜け出せないのです。
QOLを上げて癌治療を元気に乗り切っていくためにも、栄養はもちろんですが、それ以上にこの「多幸感」を持つことはすごく大事ですね。
何も、遠くにお出かけしたり、新しいことを始める必要はありません。
どんな小さなことでもいいので、日常の中でご自分が、心地いいな〜、幸せだな〜と思える
「思わず顔がに~んまりな瞬間」
を少しずつ増やしてみましょう。
気のおけない友達とおしゃべりするのもいいし、家族と美味しいものを食べながらゆっくりまったり過ごすのもいいし、大好きな趣味に没頭するのもいいですね。
わたしはと言えば、子供の頃やってたピアノを大人になってからちょこちょこ弾くようになりまして…。
今はボロいキーボードしかなく、下手くそながらも、それを無心で弾いている時、なんだかとてもリラックスできて幸せを感じますね。
昼間しっかり動いて楽しんで、1日が終わり、夜、おふとんに入った時に「まぁいろいろあるけど、今日もいい日だったなぁ」なんて思いながら自然と眠りにつけたら、最高ですね。
それはもう、セロトニン・メラトニンもうまく分泌できているサインですよね。
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