癌になると「必発」と言っていいぐらい、高い確率でおこるのが貧血ですね。
抗がん剤、放射線の副作用で骨髄の血球を作る能力低下したり、腫瘍による出血があったり、原因はさまざまですが、1番多いのは
癌によって低たんぱく、低アルブミンになり、結果的にたんぱく質不足で貧血に陥るケース
ではないでしょうか。
癌があると癌細胞がもたらす代謝異常によって筋肉などのたんぱく質はどんどん壊されます。(=たんぱくの異化亢進)
また癌=慢性炎症なのでアルブミンは炎症によって消費され、体内のたんぱく質はどんどん減っていきます。
ヘモグロビンはこのように↓ヘム鉄とグロビンというたんぱく質が結合したものなので、たんぱく質が減るとヘモグロビンの数値は相関して減っていきます。
わたしも、乳がんがわかる前は大体いつも13ぐらいだったヘモグロビンが
13.1 → 12.5 →12.1
と癌が進行するにつれ、総たんぱく、アルブミンの低下とともに下がり続け、肝臓、肺、肋骨に転移がみつかったころは、11台まで下がりました。![ネガティブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/625.png)
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この間も栄養療法でたんぱく質を入れていたので「下がったものの、この程度ですんだ」という感じでしょうか。当時は癌の勢いが強すぎて追いつかなかった感じです。
このまま一桁台に突入したら…と心配していましたが、その後転移巣への免疫療法を開始し、並行して栄養療法の医療用サプリメントでたんぱく質をしっかり入れた結果、直近では12.3と少しずつですが、戻ってきました。
もう少したんぱく栄養が上がってヘモグロビンも13ぐらいに戻ってくれれば…と今日もせっせと医療用サプリメントでたんぱく質を入れています。
病院では、ヘモグロビンの数値だけを見て、基準値以下だと「貧血」ということで、鉄剤が処方されるだけですね。
しかしわたしのように「たんぱく質不足による貧血」の場合、鉄だけを入れても貧血は一向に改善されないのです。
貧血はヘモグロビンだけでなく、赤血球数、MCV、MCH、MCHC、フェリチン、血清鉄、UIBC(不飽和鉄結合能)、網状赤血球、総たんぱく、アルブミンなども見て総合的に評価する必要があります。
またアルブミンが少ないことによる脱水、血液濃縮でヘモグロビンの数値は上がります。ヘモグロビンの真の値は低いにもかかわらず、見かけ状とても良い数値に見えたりするので、ここも注意が必要です。![注意](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/111.png)
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KYBでは、分子整合栄養医学(オーソモレキュラー)に精通した医師が、この大事な血液検査結果の解析、評価を行います。
癌患者さんには必発とも言われ、QOLも著しく下げてしまう貧血。
「特に指摘されないし大丈夫」と安心していると、貧血がかなり進んでしまい、癌治療や予後にも影響を及ぼしてしまいます。
決して主治医任せにせず、いち早くサインを見つけて手を打ちましょう。
そのためにも、詳細なKYBの血液検査(69項目)で、ご自分の体の状態をよく知ってくださいね。![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/615.png)
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