「いずこの国であろうと、それが勝っても負けても、それ(原爆)を使用したものは、ことごとく死刑にすべき」「たとえ、ある国が原子爆弾を用いて征服しようとも、その民族、それを使用したものは悪魔であり、魔物であるという思想を全世界に広めることこそ、全日本青年男女の使命である」
-戸田城聖氏 1957年9月8日-「原水爆禁止宣言」
もし、戸田先生が、原水爆を使用とし者は「魔物」「サタン」「怪物」であると断じただけにとどまったならば、この宣言は極めて抽象的なものとなり、原水爆の使用を「絶対悪」とする彼の思想は、十分に表現されなかったに違いない。
彼は、「死刑」をあえて明言することによって、原水爆の使用を正当化しようとする人間の心を、打ち砕こうとしたのである。いわば、生命の魔性への「死刑宣告」ともいえよう。
池田大作氏
「いくさや ならんど~」民衆と王者(池田大作とその時代Ⅸ)潮出版社P100