前回分が思いのほかリアクションがあったので第二弾です(単純)
今回は一気に基本のキの字まで戻ります。
話しを先に要約すると基本サービスはしっかり身につけよう!
という話し。
『こちらお下げしてよろしいですか?』
『失礼します』
飲食店でいちばん耳にする単語である。
これは主に話しに夢中なグループや、何やら大切な話しなどで電話に夢中なビジネスマン、皿に残った野菜など食べるのか食べないのかわからないお客さんに発声されるスタッフからすれば口癖みたいなワードだ
しかしこの『口癖みたい』なところに落ち度がよくある。
もう口癖だから何も考えなくても口から出てる、そうしてかなりの確率で『こちらお下げしてよろしいですか?』と言いつつ手はもう皿を掴み皿を下げ始めている。
このながら作業的な仕事が要注意⚠️である。
まだ食べようとしてた、声に気づかず立ち上がったりオーバーアクションで友人の話しにリアクションして叩いた手にぶつかったなどなど、サービスの仕事を生業としてる人間にはよくわかる話しだろう。
例えばそれがちょっとゆるめのトマトソース系のパスタやまだ中身のタップリ入ったスープ、
下げじゃなくても提供時も同じ
たっぷり出来立てのスープカレーやコンソメスープ、熱々ラーメンを提供する時にいきなりお客さんが動き出して文字通り青くなったサービスマンはたくさんいるだろう。
運良く何も無ければ良いが2000回に一度くらいは何かが起きるだろう、
しかもこれが成人式アフターで着物を着た二人組の真ん中で起きてしまったらでありんす。
しかしこれは間違いなくスタッフ側の責任なのです。
そしてスタッフは責任者に涙目で言い訳します
『ちゃんと失礼しますって言いました…😢』
でもスタッフが悪いんです。
言ったかどうかではなく聞こえてるかどうか?が重要なのです。
事前にウィンカーをしっかり出して曲がることが重要なのと同じなのです。
覚えも早く要領も良いが凡ミスの無くならないスタッフAといつまでも固さが取れないがミスもクレームも少ないB
最初の5年くらいはAは皆の中心のようにもてはやされ下手すると出世もしちゃいます。
しかしどうでしょう10年後は間違いなくBなのです。
Bはゆっくりだが基本をしっかり咀嚼して育った為後輩の教育もちゃんとしているので部下ができたり、責任ある仕事をまかされた時の成長曲線が急激に上がります(伸びます)
対してAは何をやってもそこそこ器用にできるため基本をちゃんと理解しないまま勢いで途中まできてしまいます。
そして後輩が出来、仕事の質問や悩みを相談された時に自分が何も考えないでここまで来てしまったことにようやく気づきます。
しかしまだ遅くはありません。
我らの業界は寛大です、そういう苦い想い出のある人もそこから成長曲線に乗ります。
どちらのアプローチでも構いませんがいつも私が言う
『そのサービス誰の為…』
を自問して下さい。
次回『その皿にステーキでほんとによいのか⁇』
食事とノイズ、美味しさへの影響編
乞うご期待🫵‼️
ニセコ 坐忘林
なだ万 赤坂ジパング スーパーダイニング
余談だがチェーン店によくある
『いらっしゃいませ〜
空いてるお席どうぞ〜』という人の顔すら見てないあのサービスが大嫌いである。
空いてない席に座るやつ、誰かの上に座るやついるのかボケっ‼️
と心で思いつつ
『はい』と素直に従う自分も嫌いだ 😛