小・中学生で力のモーメントは画像の理由により不要である。何故なら、シーソー・てんびんの力のつり合いの源となる位置エネルギーは、鉛直方向の距離✖そこにかかる重さを基準としているので、一方の単に便宜上のものであるアームの距離✖そこにかかる重さ(単位はやはりエネルギーだが)という力のモーメントの考え方は話をややこしくするだけであるからである。

 

力のモーメントは単位はエネルギーだがよく力とか作用とかの形容で呼ばれる。作用ならまだいいが、力ではない。(単位NではなくJだから)そしてそのエネルギーの単位を持つ力のモーメントの意味は計算途中で使われる技巧的なものであり、言い表すのが難しい。

 

小・中学生にこの考え方を持ち出すのは無理だ。