ハーブというと、ラベンダーやローズマリーなどの西洋ハーブを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし近年、「日本人の身体には、和ハーブ(日本の薬草)の方が体質に合いやすい」と言われることがあります。
これは単なるイメージではなく、いくつかの背景が考えられています。
1.同じ風土で育った植物は、身体になじみやすい
和ハーブは、日本の高温多湿・四季の寒暖差といった環境の中で育ってきました。
そして私たち日本人も、同じ環境の中で暮らしています。
そのため、
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湿気が多い → 余分な水分を外へ出す植物
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寒暖差が大きい → 巡りを整える植物
といったように、日本の気候に適応してきた植物は、同じ土地で暮らす人の体調リズムとも相性がよいと考えられています。
2.長い食文化の中で使われてきた安心感
シソ、ヨモギ、ショウガ、柿の葉、ドクダミなどは、
古くから「食べる・飲む・浴びる」といった形で生活に取り入れられてきました。
長年にわたって食文化や民間療法に組み込まれてきた植物は、
身体が受け入れやすく、比較的穏やかに働く傾向があります。
3.作用が穏やかで、日常使いしやすい
西洋ハーブは精油成分が豊富で、作用がはっきりしているものも多くあります。
一方、和ハーブは比較的ゆるやかに働くものが多く、
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胃腸が繊細な人
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冷えやむくみを感じやすい人
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体調に波が出やすい人
にも取り入れやすいとされています。
4.体質傾向との相性
一般的に、日本人には
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冷えやすい
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胃腸が繊細
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水分代謝が弱い
といった体質傾向が多いといわれます。
和ハーブには、こうした傾向に寄り添う植物が多く、
体質ケアのベースとして取り入れやすい点も特徴です。
海外ハーブと和ハーブ、どちらも活かすのが理想
和ハーブは体質に寄り添う“土台づくり”。
海外ハーブは香りや作用の“即効性”。
どちらか一方ではなく、
目的や体調に合わせて使い分けることで、より心地よいハーブ習慣が生まれます。
「まずは身近な和ハーブから取り入れてみる」
そんな選択も、日本人にとっては自然なスタートかもしれません。


