私が働く新潟県三条市には、広大な田んぼが広がっています。時々、心が疲れたなと感じた時は、この田んぼ道を一人で歩きます。

一本道に見える田んぼ道にも、よく見ると脇道がたくさんあります。その小さな道は、別の集落に通じていたり、川のそばへ続いていたり。

ふと、「人生も同じかもしれないな」と思いました。

私たちは、まるで一本道をひたすら進むように、「仕事」「結婚」「キャリア」といったレールの上を走り続けようとします。でも、その道が苦しくなった時、別の道を選ぶ勇気を持つこと。それが**「逃げ道」**です。

今回は、この**「逃げ道」を作ることの大切さ**についてお話ししたいと思います。

 

「逃げ道」は、未来を守るための戦略

 


「逃げる」と聞くと、多くの人は「甘え」「怠け」といったネガティブなイメージを抱くかもしれません。

でも、それは大きな誤解です。

私にとっての「逃げ道」とは、自分自身を守るための重要な戦略です。

たとえば、目の前に崖があり、このまま進めば落ちてしまうと分かっているのに、引き返すことを「負け」だと考えてはいませんか?そんな時は、引き返すことが唯一の正解です。

心が壊れてしまう前に、自分を追い詰めることから離れる。そのための「逃げ道」は、未来の自分を救うための賢い選択なのです。

やさしさプラス

 

人生の選択肢を増やすこと

 


「逃げ道」とは、決して一つの道から別の道へ逃げ去ることだけではありません。それは、人生の選択肢を増やすことです。

  • 今の仕事がつらければ、資格の勉強を始める、副業を試す、転職活動を始める。

  • 人間関係に悩んだら、一人で楽しめる趣味を見つける、新しいコミュニティに参加する。

  • 心が疲れてしまったら、意識的にスマートフォンから離れ、自然の中で過ごす時間を作る。

このように、心の負担を軽くするための「もう一つの選択肢」を事前に用意しておくことが大切です。

逃げ道を持っている人は、心に余裕が生まれます。

「もしダメになっても、他の道がある」と思えるだけで、今の苦しい状況を冷静に見つめ直すことができるようになります。

 

「逃げる」練習をしよう

 


私たちは小さい頃から「最後まで頑張る」ことを美徳として教えられてきました。それは素晴らしいことですが、時には「逃げる練習」も必要です。

  1. 小さな「逃げ」を試す: 完璧に家事をこなそうとせず、時にはテイクアウトで食事を済ませる。疲れたら、休みの日に丸一日ゴロゴロする。

  2. 自分の心に耳を傾ける: 「もう無理だ」と感じたら、無理だと声に出す。友人に話す、日記に書く。自分の心のSOSを見逃さないようにしましょう。

  3. 完璧主義を手放す: 仕事も趣味も、100点満点を目指さなくてもいい。60点でも合格。その心のゆとりが、いつか大きな「逃げ道」の入り口になるかもしれません。

三条の田んぼ道は、まっすぐな一本道に見えて、たくさんの選択肢を与えてくれます。 人生もきっと同じです。

苦しい一本道しかないように思えても、必ず別の道はあります。そして、その道は決して「逃げ」ではなく、自分らしい人生を歩むための新しい道なのです。

もし今、心がしんどいと感じているなら、無理に進む必要はありません。

一度立ち止まって、自分だけの「逃げ道」を探してみてはいかがでしょうか。