記者 伊丹空港廃港案について可決されたが、知事はどう評価しているか。
(関西テレビ)
知事 大きなことだと思う。今までは伊丹縮小について少しでも言おうものなら、たいへんな大騒ぎになっていた。空港問題について、現状を変えることは今までありえなかった。関空促進協の費用を削減すると言った瞬間に、就任直後、このことを口にすると幹部が顔を真っ青にして飛び込んできたことなどを考えると、この2年で府議会が中長期的に廃港を考える決議に至ったこと、ここまでよくきたと思う。部局内でも伊丹廃港などありえなかったし、廃港を前提に中長期的に近距離国際便を飛ばすという話もありえなかった。僕がいくら指示を出しても、ペーパーから必ずこの文言が抜かれる、それを僕が見て入れろと指示する、それの繰り返しだった。
結局は、行政の判断ではなく、政治家の判断が重要だとはっきりしたのではないか。政治判断。行政では、伊丹廃港など絶対言い出せないので、政治の力が重要だと改めて感じた。
記者 一方で民主党の議員は、現時点での廃港は考えにくいと言っているが、今後空港問題について、どのように考えるか。(関西テレビ)
知事 府議会が出した意思表示を民主党政権がどこまで酌んでくれるか。全く無視するのであれば、地方分権・地域主権というものは虚像だということがはっきりする。僕や府議会の役割は一定の意思表示をすること。ここが一番重要。あとは前原大臣はじめ、国交省で判断してもらう。こういう構造自体がおかしいのだが。
記者 決議の話だが、当初は維新の会などに、決議案を提案してくれないか、否決かもしれないが、というところから始まり、結果こういう形になった。廃港が盛り込まれたこと、その経緯についてどう思うか。(共同通信)
知事 それが、政治だと思う。タウンミーティングが大きかったと思う。箕面市が動いたことや、豊能町、能勢町の議員さんの考え方、池田市においては約2割、廃港でもよいという意思表示をされたとか。タウンミーティングをやりながら、言い続けながら、世間の考え方が徐々に変わってきた。こういうことを肌で感じるのが政治家の仕事。
行政では絶対こういうことはありえない。政治が黙っている場合、職員で伊丹廃港と言えるものは幹部を含めていないはず。政治家がやらなきゃいけない。そういう意味では、府議会、僕。政治が動いたということだと思う。
記者 民主党の府議団が、結果的に自民党・公明党の共同提案に乗らなかったことについて、議論も期待しますということだったが、結果的にそうならなかったことで、決議案のもつインパクトについてはどう思うか。(共同通信)
知事 民主党が乗る・乗らないは関係ない。政治は多数決だから。多数決がすべてではないか。全員の合意形成、ありえない。伊丹周辺は伊丹必要と言うし、関空周辺は伊丹廃港と言う。多数決に意味があるので、この可決は重い。
民主党はこれで正念場を迎えると思う。府議会の民主党は明確に廃港ということを出さずに決議案を出した。そして、政権与党は民主党なので、3空港問題をどうするのか。方針を誤ると、大阪では民主党はつらくなる。
記者 府営住宅について。今回の議会では継続審査という結果になった。そのことについてどう思うか。(毎日新聞)
知事 議会からの指摘、メディアでの報道が大きかった。僕が見きれていなかったので。このようなことを指摘していただくためにも、議会は必要だし、議会は機能していた。メディアがしっかり報じてくれたことで、このような問題が明らかになった。府のOBが、府庁に来て、儀礼的な行為かどうかわからないが、府の正式見解は営業行為だとしているので。府民の皆さんに疑われるような行為があったこと、僕が知らなかったことは申し訳ないが、僕一人ですべてチェックしきれない。議会の皆さんやメディアの皆さんには、引き続き厳しくチェックしてほしい。調査をして、皆さんには報告したいと思っている。
記者 府市再編の話、昨日も委員会で議論されていたが、議会にどれだけ理解が広まったかという知事の受止めと、自民党が賛同を表明していたが、以前は会派を抜けてくださいという話もあったが、その考えに変わりはないか。その協力・連携というところに可能性はあるのか、そのあたりの考えを聞かせてほしい。(共同通信)
知事 新しい政治グループを作るのは、今の大阪府での自民党・公明党・民主党で政党が機能していないから。大阪市議会と府議会、意思統一を図れていない。しかたがないので、僕や一部の議員さんとで新しい政党をつくってやろうとしている。自民党が「ワン大阪」に賛成と言っても、自民党府議会ではだめだから。市議会の自民党も賛成してはじめて自民党の賛成ということになる。まず、府議会・市議会で意思統一を図ってほしい。それが政党の本来の仕事だと思う。府議会では、自民・公明・民主、殆ど賛成だと思うが、市議会では殆ど反対だと思う。そうなると、地方で新しい政治グループが必要になってくるのではないか。