前回、吹田の学童保育には、地域とのつながりが決定的に欠けている。と書いたところ、多くの方からご意見、ご感想をいただきました。いずれも同感という声が圧倒的に感じました。学童保育が学校やPTAから隔離されている、学童保育関係者でない親には全く関心がもたれていない、教員も大半は関心がない、地域で学童保育の存在すら知られていない等々、学童保育が学校や地域に馴染んでいない様子が感じられました。
Q14 見守り隊の方をはじめ、たくさんの地域の方が犬の散歩や庭の水まきなどを学校の登下校時間帯に行うことで子どもたちの登下校時の安全を見守っていただいています。大変ありがたいことでいつも感謝しています。ただ気になるのは、通常の時間帯に下校する子どもたちには学校だけでなく地域の方のご協力で子どもたちの下校が見守られているのに、学童保育の子どもたちが下校する時間帯にはこうした取り組みがありません。さらに夏休みといった長期休暇中には学童保育の子どもたちは朝早く登校し、夕方遅く下校するのですが、この時期には地域の見守り的な活動はありません。学童保育の子どもたちが全く考慮されていません。なぜでしょうか?子どもたちの安全が心配です。なぜ学童保育の存在は地域では薄いのでしょうか?
藤木 なぜ、吹田の学童保育が地域とのつながりが決定的に欠けているのか。これは以前から繰り返し指摘しているとおり、学童保育の場が政治運動的な場になり下がっていることが大きな理由です。学童保育の現場では地域とのつながりより、学保連の下に結集し政治的な運動(選挙活動、署名活動、学習会、研究集会やこれに付随したスポーツ大会、イベントなど)に走る傾向が強く、これら地域とのつながり、とりわけ見守り隊など自治会など地域の団体との連携を大変難しくしています。学保連が学童の子どもたちの登下校時の安全確保に地域の協力が得られるように動いてくれましたか?「通学路の警備員の予算をよこせ」「職員の労働条件を改善せよ」といった「政治闘争的な活動」ばかりで、地元自治会などとの交流を試みたり、市PTAとの橋渡しに努めたりといったことは皆無です。学童の子どもたちだけを囲い込み、学童以外の子どもたちとの交流には消極的です。なぜならこれらの活動は、学保連の政治運動にとって重要でないからです。
子どもの日常の安全より、政治運動に主眼が置かれている今の学童保育の状況では、地域との円滑な連携は望めません。地域の皆様に支えられる学童保育とするには、今の学童保護者会が陥っている学保連の下請け団体という位置から脱却し、真に子どもたちの立場に立った地域密着型の団体に転換することが不可欠です。
幼稚園や保育園とは異なり、学童保育は当該校区の子どもたちが利用するという意味で非常に地域に近い存在です。今までやり方を根本的に変えれば地域に支えられた学童保育に変えていくことは十分可能です。まずは、学童保育の存在を地域に知ってもらう。地域の方(学童保育以外の保護者も含む)を学童保育の現場に招待したり、学童保育の子どもたちと地域の方々が交流できる機会をたくさん設けます。夏休み中などの長期休暇の時期をうまく活用できればいいのではないかと思います。例えば、学童保育室(育成室)の中の大掃除を今は学童の保護者が集まってやっていることが多いそうですが、地域の人たちにも協力してもらえるようにできるはずです。掃除だけでなくペンキ塗りや修理、園芸など、地域にはこれらに長けている方々がたくさんいる人材の宝庫です。また、学童保育の子どもたちは、けん玉やコマまわしといった昔ながらの遊びも結構やっていると聞いています。地域のお年寄りにはこのような遊びが得意な人はたくさんいます。この方々が学童保育の中に入ってくることで交流が生まれ、地域で学童の子どもたちを守っていこうという機運も高まります。共働きで普段は地域の活動から疎遠がちな保護者の皆様も、地域の中に入っていくいい機会が生まれます。前回申し上げた、学校を保護者で支える仕組みから、学校を地域全体で支える仕組みづくりの一環です。下校時や長期休暇中の登下校時の学童保育児の安全を地域で守る仕組みこのような機運から確実に生まれてきます。
学保連の政治活動にどっぷり浸かっている今の学童保育では、このような活動は決して望めません。地域からも避けられてしまいます。選挙運動や署名集め、学習会などといった活動から離れ、地域に根差した学童保育をめざすことが、地域に支えられる学童保育に向けた第一歩になります(続く)。
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