自分の葛藤について考えていく。





 昨日、丹田シリーズを1週間やりきって久しぶりに何も予定の無い1日を迎えることになった。いつも通り日課の作業をこなしていたが、何だか違和感を感じていた。
 違和感の正体は分からないまま、アナスタシアシリーズ第5巻




 「私たちは何者なのか」




 を読んでいると、あまり読み進めたくない気分になった。以前、この本を読んでいた時はロシアの美しい未来の話が登場したシーンなんかは凄く面白いって思いながら読んでいて印象深かったのだが、改めてその章を読んでもあまり心が躍らなかった。

 と、いうのも「我々の意識は自由か」という章を読んで、自分の意識が全然自由じゃないと思ったからだ。

 年内は色々なことを継続していこうと決め、それを実践してはいるものの、自分の現状があまり変わっていないことも薄ら分かっていた。

 そりゃすぐには物事は変わらないし、具現化もしないことはわかっている。ただ、俺がいう変わっていないはそこじゃなく、自身の内面の話だ。




 毎日継続を続けてはいるものの、自分の未来に直結することは何一つやっていないと思うからだ。
 と、言うのも今年は小説家(物書き)になることを目指して頑張っていこうと決めたものの、毎日1,000文字以上書いてはいるが、小説に関わることは特に書いていないのだ。自分の心情やその他諸々をつらつらと書く、日記状態になっている。

 まぁその日記とやらもいつか小説の為に活かそうと思ば活かせるのだろうが、ちょっと待てよ俺よ。





 「小説家(物書き)になりたかったらまず小説を書くべきじゃないか?」




 そうなのである。俺は当たり前のことをやっていないのである。小説家になりたいのなら、まず小説を書かないとお話にならない。この事は数年前にも経験したはずなのに、また同じことを繰り返そうとしていて胸がざわつく。

 「小説書かないとなぁ」

 って想いはするものの、何を書きたいとか何を込めたいとかそういったものを考える時間を作らず、他のことに意識や時間を明け渡してしまっているのだ。これは俺の悪癖で、すぐに活路が見えないものに対してじっくり考えようとしないのだ。これも根気のなさが起因しているとは思うが、そんなもん自分次第でどうにでも出来る。



 それが分かっているからこそ、5巻を読んでいて心がざわついた。



 ざわつくポイントはまだある。



 アナスタシアシリーズの作者であるウラジーミル・メグレさんが、本作の主人公アナスタシアに



 「アナスタシア、教えてくれ。いつロシアに美しい未来が訪れるんだい?」



 と、問いかけた時、アナスタシアは



 「あなたが、ウラジーミル、その年を自分で決めることができる」


 と、答えたのだ。





 このやりとりを読んだ時に、またしても心がざわついた。だってそうだろ、俺は自分が将来いつ小説家になりたいかを自分で決めることができるのだから。



 あぁ、ちょっと文が分かりにくいな。つまりどういうことかというと、



 先ほど「小説家になりたいのなら、まず小説を書かねばならない」って話を自分で分かっていながらそれが出来ていないって俺は喚いていたのだが、メグレさんとアナスタシアの上記のやり取りでは、

 「自分が望む未来は自分の行動次第でいつでも達成出来る」

 ことを言っている。本編ではこの続きのやり取りでより具体的な説明をしているのだが、俺はこのアナスタシアの短い一言にすごく心がざわついてしまっている。




 小説家になりたいと思った数年前から、俺は一冊も本を書き上げていない。そりゃぁ一生小説家になんてなれないわ。




 少し活路が見えなかったりすると、すぐに考えることをやめてしまうのだ。意識を明け渡して意識を自由に出来ていない証拠だ。






 ここ最近までアナスタシアシリーズ第4巻「共同の創造」で耳が痛いなぁって思いながら読んでいて、

 「そういえば5巻は面白い内容で、俺を楽しませてくれたはず」

 そんな独りよがりな期待を抱いて5巻を読み始めた訳だから、自分が行動しているフリをはっきりと明言されてしまったので結構想定外のカウンターパンチを喰らってしまって続きが読めずにいる。



 プライドを焼く本、生きてる本なだけあって、自分のままならない葛藤があることがよく分かる。

 このモヤモヤは行動しないと解消されない事は分かっているので、とりあえず明日投稿する予定のこの記事を前日に書いている。明日はシンプルに書く時間を確保出来なそうなので今のうちに書いているだけなのだが。





 その人の意識スピードや純粋性によって受け取るものが変わってくるのだが、今の自分の状態を鑑みるに俺は、まぁ、そういうことなんだろうな。











 ということで本日の思索はここまでにします。また次回もお楽しみに👋