天気晴朗ナレドモ波高シ -2ページ目

天気晴朗ナレドモ波高シ

とある剣士の居合道と戯言日記

先日の稽古で初めて奥居合を抜いた。


奥居合居業の部 一本目「霞」を教えていただいた。

立膝の状態から両足を絞り、鞘離れの瞬間ッ踏みつけるとともに抜き付ける動作までは横雲と同じ。
霞はさらに想定が加えられ、一刀目の抜き付けが敵に躱される。そこで追撃に逆一文字で敵の脛を斬り返し、刀を上段に振り上げ、斬り下ろす。

抜き付けからの斬り返しはかなりシビアで、抜き付けからいきなり斬り返しへ移行しない。
一旦抜き付けの状態で止まるのだが、止まりすぎてもいけない。

恐らく拍子が大事なのだろう。

そしてこの技で初めて「即納刀」が登場する。
刀身の三分の二あたりから納刀し、一気に三分の一まで素早く納刀し、そこから徐々に納刀する。

調子に乗って鞘を割らぬようにせねば…
先日、奉納演武で橿原神宮へ行った。
去年と違い緊張はあまりなく、落ち着いて演武ができた。

これもひとつの努力の結果だと信じたい。

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今日は「二次元vs日本刀展×お守り刀展覧会」という日本刀展へ行った。
お守り刀のコーナーでは脇差から大刀まで数多のお守り刀が展示されていた。

二次元vs日本刀展×お守り刀展覧会看板
二次元vs日本刀展×お守り刀展覧会チケット
二次元vs日本刀展×お守り刀展覧会1




お守り刀について↓
http://www.eonet.ne.jp/~katanakaji/omamoritou.html



生まれてくる誰かのためを思って作られたお守り刀を見ることができるのはとてもありがたい。
拵えや刀身にある彫り物に気持ちが込められていて心がとてもあたたかかった。

刀身の彫り物で不動明王の姿が彫られている短刀があり、それは生まれてくる子の無病息災を願って打たれた。
刀は武器であるとともに、神聖なものであり、権力の象徴であり、お守りであり、魂の宿るもの…日本刀とは一言では言い表せられない。

日本刀の持つ凶器としての残忍さと、伝統工芸品、美術品としての美しさ、生まれてくる子に贈るあたたかい思いのこもったお守りとしての多面性に無限の可能性を感じざるを得なかった。

日本刀とはなんとも奥ゆかしい日本人の心そのものではなかろうか。


お守り刀のコーナーを抜けると、現代画家や漫画家、アーティストと日本刀のコラボしたコーナーあった。
そこには刀をモチーフに画家が描いた絵画とモチーフになった刀や鎧が展示されている。
拝一刀の刀も置いてあったが、桶が入っており少々イメージと違った。

一番の目玉は夢路キリコ氏のデザインした刀で、これは異彩を放っていた。日本の刀を一つの剣にしてしまうような形でとても凝った意匠がなされていた。














展示場を抜けるとお土産コーナーがあり、刀匠が銘を切ってくれる銅製プレートも販売されていた。
本来片側だけしか彫らないのですが、午前中の客の少ない時間だったので裏面もサービスしてくれた。

表にはわが道場の名にして教え「不動真」




裏には私の名前を掘っていただいた。




早速刀袋に付けてみたが、いつの間にやら女子高生の携帯みたいに賑やかな刀袋になっていた。





日本刀展を脱した後は大阪城を散歩した。

なにやら催し物をしていてとても賑やか。











かつてこの城を枕にして果てたであろう武将たちに想いを馳せ、大阪城の外周を一周した後、大阪城を後にした。

そして徒歩で日本橋へ。


行きつけのラーメン屋で昼食をした後、ドトールでカフェオレを一杯飲んで帰宅。





素晴らしい休日であった。