It’s my identity! | 天気晴朗ナレドモ波高シ

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とある剣士の居合道と戯言日記

先日、第59回近畿地区居合道連盟新春初抜大会に参加した。

私のエントリー番号は、段外の部6番。

一回の試合で五人が演武する。

5番が欠席のため、一番最初の組で抜くことになった。

心の準備は整っていて、緊張はしたが酷いものでもなく、むしろ私をわくわくさせる程度のものだった。
実際、楽しく演武できたと思う。

セットリスト
1,前切り
2,八重垣
3,受流
4,順刀二
5,追撃刀


やはり最初に前切りを抜くと安定する。順調な開始であった。

正座の技は細かいところをところどころ間違えていた気もするが、惑わされずに自信をもってできた。

しかし、調子付き過ぎたか追撃刀の上段に構えるとき刀を思いっきり寝かせてしまったのである。
なんということであろうか。これは私の悪い癖である。


今思い返せば、私は目先の点数ばかりに囚われていた。
何のために刀を抜くのか。そもそもなんのために武道を習っているのか。

今一度、点数や評価に囚われない、自分の目指す完璧を見出そう。

して、少し私の毒抜きをする。
居合というものはあまり知られておらず、一般人に話しても首をかしげたり、他の武道と混同して認識されている。

そればかりか知識のない彼らは、居合を通して修身する私を蔑み嘲笑う始末。

私は激しく憤るが決して面には出さない。

激昂し暴力に訴えたい気持ちと向き合い抑え込む。

己との戦いこそが居合なのだ。


どんなときも礼を忘れない。武士として恥ずる行為はしない。

それが私のJusticeかつidentity。


私は人間として成長するために居合を選んだのだから。