アメリカン・スナイパー | アメンボ*アメンボ

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アメリカン・スナイパー (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)/クリス・カイル

¥994
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内容紹介 amazonより
歴史的大ヒット&アカデミー賞6部門ノミネート中! クリント・イーストウッド監督、ブラッドリー・クーパー主演映画『アメリカン・スナイパー』原作
アメリカ海軍特殊部隊SEAL所属の狙撃手クリス・カイル。彼はイラク戦争に四度にわたり従軍して、160人の敵を射殺した。これは米軍史上、狙撃成功の最高記録である。守った味方からは「伝説(レジェント)」と讃えられ、敵軍からは「悪魔」と恐れられたカイルは、はたして英雄なのか? 殺人者なのか? 本書は、そのカイルが、みずからの生い立ち、SEALの厳しい選抜訓練、イラクでの作戦活動、家族への想い、戦争の悲劇に蝕まれていく心の内を率直につづる真実の記録である。


2週間ぐらい前に読了。
今、国会で討議真っ最中の日本の安保法制の審議に関わる参考資料としてちょっと読んでみようかなって思ったのと、何より米軍兵士(トップクラスのSEALs)が、家庭の事、妻や子供の事を赤裸々に語ってるってカバーと帯に紹介してあって購入。それと、もう一つ、著者のクリス・カイルが俺と1歳しか違わないそこら辺の親近感もあった。

この本のナニよりも良かったなアって思う所が、奥さんの言葉が所々に挟まってくる所。
戦場に赴いた兵士の視点だけでなく、妻からの視点がほんの少しだけどちりばめられている。
それが、なんともセツナイ。

戦場のテンションの高さと、家庭の平和の環境。
そりゃあ、僕でも仕事のテンションと家庭でのテンションの違いがありますよ。
家だと徹底的にのんびりしちゃう。
なんていうか、弾力のあるゴムが伸びきったみたいな感じ。
兵士と比べるなんてとんでもない話だとは思いますが、もしかすると、そういったテンションの延長線上に彼等はいるのかもしれないと思った。

兵士として戦地にいる時、強烈な任務に対するテンションで体と心は跳ね回る。
更にそれを制御する、自らの意志と環境。
自分の置かれる環境が、自分の可動域を最大限に引き上げている。
例えば、敵を倒すとか・・・
敵を倒すのは、アメリカを守るためだし、仲間を守るためだし
その為の死にそうなくらいに激しい訓練も受けてるし

そうそう、兵士に至る訓練の過程で、戦地に行かなくちゃいけないという義務感が生まれてくる感じなんですよね。それはもう、奥さんが止めても「俺にしかできなミッションがあるんだ」っていう幻影が常に付きまとってる感じ。
だから、家庭に戻ると、馴染むまでにどうしても時間がかかるし、突然フラッシュバックみたいな現象も出てくる。

勝手な想像だけど、戦争による精神的な後遺症とかってそういう自立心みたいなものが強く影響しているんだろうなアって思いました。
戦争が正しいとは思いませんが、それでも、過酷な環境の中で任務を遂行しよとする姿勢には敬意を表します。