ぼんくら 下 | アメンボ*アメンボ

アメンボ*アメンボ

日々の日記・子育て・映画記・読書記

ぼんくら(下) (講談社文庫)/宮部 みゆき

¥620
Amazon.co.jp

上巻の冒頭「殺し屋」。かんたんに振り返ってみる。

殺し屋が来て、兄さんの命を奪った。
父、兄、妹の家族。
父は、体調が思わしくなく働く事もままならない。
兄は、通いなれた水茶屋の好い人との関係のために、父を亡き者にしようとする。
其の行為に逆上した妹が、兄を殺める・・・
だが、差配人の久兵衛は、かつて自分に恨みのあった正次郎という男の仕業であるとし、その妹をかばい、責は、自分にあるとして、長屋からいなくなる。

その後、やってきた差配人は、なんとも頼りない元植木職人の27歳の佐吉であった。
差配人の変わった鉄瓶長屋は、少しずつ家族が屋移りしてゆく。

(・_・;)・・・なんだか、腑に落ちない、冒頭。
家族間のこういう、死の側面は、最重要的に重々しく扱われてしかるべきではないのかと思うのである。
たしかに、湊屋総右衛門のお家のことも大事だろう。
が、お露(妹)、富平(父)、太助(兄)の家族の事の方が、よっぽど大事じゃないかと、だんだん思ってくるのだ。

でも、面白く読んでしまったんだよなあ。

主人公の井筒平四郎(ぼんくら同心)、平四郎の甥、弓之助(聡明で超美少年、13才)、岡っ引きの政五郎、政五郎を手伝うおでこ(記憶力抜群の13才、おでこがチャーミング)。
これらのキャラクターがとても良くて、一気に読んじまったなあ。

あと、葵の謎の展開の仕方が絶妙だったと思います。