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読売新聞の書評で紹介されていた「我が槍は覇道の翼」
書評の評価の良かったのも一つであるが、其の題名、コンセプトにグイっと引き込まれた。
「槍」の前に「糸」がある。
そこで本書を手に取った次第であります。
主人公は、陳宮。
呂布の軍師で有名な人である。
己の志が強いワンマンプレイヤー。
有能な軍師であるが、そのワンマンぶりが呂布をめぐり合わせた運命の糸。
この本を読むまでは、陳宮についてそんなイメージを持っていた。
僕、知らなかったんです。陳宮が最初は、曹操の軍師だったなんて・・・。
さて陳宮公台君。
出自は、兗州東郡武陽県。
地元の選出によって中央への道は開かれる。
でも、己の志も朝廷の下では目指す場所も無い、鬱屈の毎日。
だが、そんな日々のアル出来事が、大切なものを失い、曹操との出会いを得るという、奇妙な巡り会わせとなる。
乱世。
どの国、どの時代でも、高い志を持つ者達は数多ある。
志をいかにして、現実に落とし込むか。
其の過程は、自分の強さを持ってして、行動を決めるのであろう。
陳宮という人は、優しさにあふれていた。
彼の「優しさ」とは、愛する人を思いやる心だと思う。
そんな心が、彼の強さとなり行動を導く。
呂布とともに曹操苦しめた希代の軍師。
道半ばに彼の志は潰える。
だが、それでも「面白い!」と思わせる筆致。
よかったです。