竜馬がゆく 読了 | アメンボ*アメンボ

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ようやく「竜馬がゆく」を読み終えました。
竜馬がゆく〈8〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎

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読み始めた頃、主人公である竜馬のキャラを掴みきれずにいました。
結局最後まで竜馬のキャラは、掴みきれなかった。
というより、これまで出合ったどんな物語の主人公とも違うというのが、正しいのかなと思う。

もし10代後半から20代前半にこの物語に出会っていたら、印象は変わっていただろう。
やはり、竜馬の生き方に感化されたかもしれない。
だけど、今の僕は、30代後半である。
自由奔放にわが意を尽くす竜馬に対して、ただただ「すごい」としか思えなかった。
もう影響を受けるとかそういうレベルじゃないんですよね。
ナニがすごいか、ちょっと整理してみよう。

1.人脈がすごい
尊皇攘夷の勤皇の志士だけでなく、勝海舟や松平春嶽などの幕府側の要人たちとも交流がある。
幕府側の人脈は、主に勝海舟の力によるものだと思われる。
その勝海舟に見初められたのは、竜馬の先見性とキャラクターであろう。
竜馬のキャラを作り上げたのは、もちろん土佐藩という風土も大いに影響しているだろうが、なんといっても乙女姉さんの教育によるものではないかと思うのである。

2.話術がすごい
話術というか、プレゼン能力ですね。
越前藩から5千両の融資をしてもらうとか、公卿たちへの協力を求めるとか、薩摩藩に軍艦を買ってもらうとか、いろんな自分の企画を実現する為に、その要人たちと会って交渉するんですね。
本を読んでると、だいたい2パターンがあるように思われます。
面白おかしく話して、相手をとことん笑わせる。
熱意をこめて、興奮して話すパターン。
特に興奮して話すときは、羽織の紐をしゃぶりながらしゃべって、調子に乗ってくるとしゃぶっていた紐を振り回すものだから、話を聞いている相手は、竜馬のつばでベトベトになったりする。
でも、竜馬の話しが面白いから聞き入っちゃうんですよね。
なんで面白いのかっていうと、それは相手の利害関係をきっちり説明してあげることができるからだと思う。しかも、相手が思っているのとは、もう少し大きな視点で。

3.企画力がすごい
薩長同盟とか、海援隊設立とか、亀山社中の件とか、大政奉還の件とか、ただ竜馬の話を聞いてるだけでは、ただの大法螺としか思われない。だけど、その大法螺は、竜馬の志にのっとったものだと思うんですよね。何度か本文中に出てくるのがアメリカの大統領の話「アメリカの大統領は、下女の給金まで心配するという。日本の将軍は三百年、そういうことをしたことがあるか。この一事をもってしても幕府は、倒すべきである」
こういう視点は、その時の日本人の感覚からかけ離れていたと思う。
欧米列強に負けぬ、日本を作らなきゃならない。そのためには、日本人が一丸となって事に当たらねばならぬ。事実アメリカなどは、国を治める大統領が下女の給金まで心配するという。幕府がどうのとか攘夷がどうのというレベルでの話しでは、いずれこの国は列強に飲み込まれてしまうであろう。なんとしても、幕府や藩という大きな垣根を取り除かねばならないのである。というようなコンセプトが根底にあるのかな。そんな、すごく大きな視点で企画を立てるから、わかる人にしかわからない内容になっているのではないかと思うのだ。

4.モテ力がすごい
まあ、これは面白かったですね。後半は、めっきり無くなりましたが・・・。
竜馬って、かなりズボラな方なんですよね、小説では。それをなんていうか、女性の方がほっとけないらしいです。でも、竜馬と恋する女性達は、家事手伝いよりも、自分の一芸に秀でた方が多いようです。

5.行動力がすごい
常人ならば臆することも、自分の理で相手の懐に飛び込む。
これは、やはり千葉道場で学んだことが、大きかったのではないかと思う。行動力と言っても、常に人あること。剣から学んだ試合での呼吸や雰囲気を自分の行動に自然に落とし込むことができているってのは、強いなあと思いましたね。



以上、こんなところですね。
超個人的な見解なんで、そりゃ違うだろという突っ込みあるかと思いますがお手柔らかにお願いいたします(・∀・)