あるブログに紹介されていて、気になった1冊。
そのブログというのは、ホラー映画を中心とした映画紹介をしているブログ。
1年以上前から定期的に訪問している。
ホラー映画についていえば、あんまり得意ではない。
ただ、そのブログが面白いので、興味は持っている。
そのブログ → http://sukifilm.blog53.fc2.com/
さて、今回読んだ本 題名 「隣の家の少女」 から想像すれば・・・
ひこもりの少年ゆういち(12歳)の家の隣に引っ越してきたポニーテールの似合う可愛い少女メグ(14歳)。
ゆういちの部屋からは、彼女の部屋が見える。当然、彼女の部屋からゆういちの部屋も見えるわけで、ゆういちは、彼女のことを気に掛けるも、なかなか行動に移せない。
そこで、2ちゃんねるという掲示板で・・・うっ、どこかで聴いたような・・・(゜д゜;)
という、 内 容 で は 無 く て ですね
本書は、凄惨 で 悲しい 物語 です。
読んでる途中から、たいへん気分が悪くなりました。
それは、読後の今も引きずっています
。
- 隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)/ジャック ケッチャム
- ¥720
- Amazon.co.jp
舞台は、1958年のアメリカの片田舎
主な登場人物は、
デイヴィット 12歳 ・・・・・主人公(わたし) 両親が不仲
メグ 14歳 ・・・・・チャンドラー家に引っ越してきた少女
両親を交通事故で失う、母の妹である伯母のルースの家に妹と共に引き取られる
スーザン 8歳?・・・・・メグの妹 交通事故で足が不自由
ルース・チャンドラー 37歳 ・・・・・夫は、数年前に3人の息子 と 家のローンを残して 蒸発。
懸命に息子たちを育てる。きれいで気立てのいいお母さんだが・・・
ドニー 12歳 ・・・・・ルースの息子
ウィリー 12歳 ・・・・・ルースの息子 ドニーとは双子の兄弟
ウーファー 10歳 ・・・・・ルースの息子 ちょっと乱暴モノ
エディ 14歳?・・・・・近所に住むかなり乱暴な少年 カエルの頭を食いちぎるという前歴在り
デニース 12歳 ・・・・・エディの妹、少しS。
この本は、ルース の メグ への 虐待 の 物語 です。
主人公デイヴィットは、その虐待を知りますが・・・。
デイヴィットとルースの家は、隣同士。
息子たちは幼馴染で仲良しです。
ルースは、よき母親のように見えました。いや、実際そうだったんでしょう。
でも、どこか彼女に無理がかかっていたのかもしれません。
蒸発した夫への不満。 家のローン。 3人の息子の教育 などなど・・・
そこへ、両親を交通事故で失った姪の メグ と スーザン の姉妹が現れます。
これまでの鬱憤が、嫌な雰囲気を伴って ルース から メグ と スーザン に向けられます。
ルースの虐待行動=暴走について息子たちは、徐々にルースに加担していきます。
これまで、息子たちのよき理解者であり、母親であったルースがメグたちに対してとった虐待行動は、
息子たちにすれば 「メグが悪いからこうなっちゃうんだ」 という風に理解してまうようで・・・
ルースの暴走は息子たちとデイヴィットを巻き込み、少しずつエスカレートしていきます・・・
そして、ルース自身もだんだんと狂気に染まってゆきます・・・
エスカレートする虐待描写に、見ていられなくなって、4分の3を読んだ所で、結末を読んじゃいました。
後半の、肝心な所の感動は薄れたと思います。結末を読んでから、後半を読み直しました。
残酷描写という点で言えば、数ヶ月前に読んだ戸梶圭太のモノがございます。
戸梶圭太の残酷描写については、若干超自然がかった雰囲気があり、半分ジョークですむのですが、コレに関しては、ジョークじゃすまない。
デイヴィットは、虐待に加担しているわけでは無く、どうにかしたいと思っています。だけど、徐々に酷くなってゆく虐待に慣れてしまい、最悪の状況に近づくまで傍観者のままでいてしまいます。傍観者といってもメグに対する虐待行為の現場にいます。間近で見ています。
そこらへんのデイヴィットの葛藤がしっかり描かれていて、読者である僕も、その都度考えさせられました。
傍観者である事は、部外者ではない・・・むしろ当事者ではないのか・・・
傍から見れば 「なんでそんな酷い状況なのに何の手も打たないのだ・・・」 という状況。
当事者にしてみれば、そんな状況に至るまでの因果関係の中に埋没してしまい、気付いてみれば取り返しの付かない事になっている。そんな怖さは、家族という社会の最小単位だけでなく、友人関係、会社関係、学校関係いたるところに潜んでるのではないかと、考えさせられましたね。