いろいろ失敗しつづけながらも、ある程度投資スタイルも確立してみると、先入観というか、思い込みみたいなことで、肝心なことが見えてこなかったと思える。

 

いろんな本、動画であふれるほどに知識を知る場面は多い。多いが、肝心なところは分からない。知った知識で試してみてもミスが多い。

 

チャートの形のパターン、板、テクニカル、ロスカット。おおまかにこの4つ。

 

もうずっと調べてきた。ずっと調べて、トライして、ずっと負けてきた。これが普通の会社員レベルならとっくの昔に諦めていたのは間違いない。

 

終身雇用の時代ならまだしも、もう誰も会社も助けてくれない。ひと昔前なら副業はご法度だった。でも国が許可した。働き方改革で残業も少なくなり、休日も増えた。

逆に、その分だけ収入も減る。上がるのは税金だけ。

 

若いとき、必要としてくれる需要がある分ならいい。でも、いつかは老いる。時代の流れに取り残されていくこともある。若いならまだいい、取り返せるが、年を取れば、年を取ったからこそ、需要がなくなっていき、どうすればと嘆くしかない。

 

20代のころから思っていた。商売を始めようとしても、最初に資金を用意しないといけない。それが、預金なのか、銀行から借り入れなのか、まとまった金額がいる。そして、それが成功する可能性は低い。最初は成功しても、5年先まで続く確率は更に低い。

 

かといって、投資で『命銭には手を出すな』というくらい、借りてまでのリスクは負えない。

 

だから、少額でもいいから、勝ちパターンを確立したかった。いや、少額で成功したかった。

 

10万で50万。50万で300万。300万なら1000万。投資ならその可能性はあると、必死に追い続けた。結果、玉砕。何度も何度も。

 

気づくまでに随分と掛かった。これが仕事に置き換えるなら、理解できてた。

 

『人と人とは合わせ鏡。相手が笑えば、自分も笑う。怒れば同じ』

『利益が良いときもあれば、悪いときもある。ずっとはありえない』

本質はここ。逆に投資の化けるかも、苦労せずに大金が入るかもという錯覚がドツボにはまっていく。

 

投資も一緒。リスクは起業するより少ない。でもリターンは投資金額と同等だろう。中には成功するが、ほぼないな。

 

『株で負けたことがない。マイナスでも売らないといいだけだ。配当金も数百万入るし』知り合いの社長が言う。

それができるのは、数千万の投資金額を入れているから。逆に、それだけの資金を入れている人間は限られている。

 

でも、本質はここ。ただ資金が少ないだけだ。コツコツ貯めていけば、ほぼ成功する。ちょっとづつ資金を入れて増やしていけば、5年先10年先はプラスになる。

 

もう知り合って6年になる子に言う。

『判断は自由。せっかく稼いで普通よりもいい収入がある。でも、高収入も終わるかもしれない。でも、こうすれば、先でいくらかでも足しになる』

 

この世界、親切には裏があると思うのは普通だ。信じる信じないも自己判断だ。だから、最初は自慢するようにいって、あとは聞かれたら答えるだけ。

 

結局、仕事も投資も本質は一緒。ただ、投資は身体的には楽なだけ。あとはほとんど一緒だ。