最近というか、ずっとだが、知ろうとする情報ツールはほぼネット。
重要な情報であればあるほど、テレビは確実にない。
テレビももちろん、見ないことはない。が、流れ的に点けているだけの状態。昨日は久々に『格付けベーシック』がしてたから。その前だと、『魔女の宅急便』か。
テレビのいいところは、考えなくてもいいところ。でも、つまらなくはない。BSのNHKは面白い。でも、ネットには勝てない。
もちろん、ネットもつまらない情報もある。でも、処理していくならこれほどのツールはない。
Xを見る専門でしていくと、最初は初めて知る世界だから面白かったが、少々飽きてきた。投資分野しか見ないが、サッと見たとき、面白いかどうか分かる。
特につまらないのは不幸自慢と利益自慢。
フォローが増えれば収入があるかは知らないが、そんなことさらして何になるのか?と思ってしまう。
不幸自慢はただの言いようのないはけ口なのか、利益自慢は言えないからこその認知欲求なのか、分からないが、内容が面白くない。
もちろん、両方のポストでもその時の心情を出しているのもある。
『秘すればこそ。秘すれば花』とはいえない無念さ、喜びをポストしているのは、共感できる。
実生活でもある。貧相なのに金持ち、身なりがいいのに火の車。
中身を秘めているだけに外見では分からない。
娘が鉱石好きなので、二人で鉱石祭りにいった。
手ごろな店から高級な店まで出店していた。少ないおこずかいと卒業祝い金を財布に入れていたが、値段にびっくりして縮こまっていた。
自分も買う気はないから数万しかない。そうすると、手ごろな店なら話かけてくるが、高級な店は適当で見向きもしない。
『まあ、そうなるか』と思った。普通の恰好だし。娘も愛想のいい手軽な店な行く。
それでも、自分なりに買えて満足していた。
買い物袋をブラさげ祭り場から出る。そして、店の雰囲気が壊れるから一人でしか行かなかったが、宝石店に寄る。いかにもの雰囲気。
『いらっしゃいませ』顔を見ると、店長、店員があいさつしてくる。
娘はひるんだまま。
『娘さんですか?初めまして』
『そう、今日鉱石祭りでね。娘が好きだから。手ごろから高級的からいろいろあったけど、いい経験で面白かったよ』
『それは楽しそうで良かったですね』
『そう、いい勉強になったと思うよ。みんな通るからね。でしょ?』
それだけで意図が分かる。
『せっかくだから、誕生石見せてもらえる?自分は分からないから、好きそうなのを頼むね。良いものは信頼してるところでないとね。』
そういうと、にっこり笑う。
そう、秘すれこそ分かる。この客は買う客だと。
逆に、祭りの一見客だと分からない。ほとんどが冷やかしで少ない会話、身なりで判断するしかない。
折角のイベント。親心的には良い思いで終わらしたいし、教えたいのもあった。
丁重なもてなしを受けて緊張も解けていたが、それでも値段にひるんでいる。
『どれがいい?』と聞いてもだまったまま。気に入っても値段を見ているのだろう。
それも大事なことだ。
『良いものは良い。値段は優先じゃない。中途半端なものなら、最初から安いものを選べばいい。でも、あとで後悔する。良いものなら、大事にするならこれと思って決める。どれがいい?』
そういうと、『こっちがいい』と指さす。
『だろうな。俺もそう思う。な、それが正しい判断だ。でもお前が大人になって、これで満足できないってなったら、また来て言えばいい。でいいですか?』
そういうと、苦笑いする。
そう場面場面で出てくる。秘すれこそ。大人になればなるほど。
逆にそれが出来なくなってきただけにつまらない。思いを出す。そんなのはただの子供だ。時代が変わっても、ここだけは変わらない。
秘すればこそ。
それは昔は美学。現在は生きていく品格でもあり、線引きするツールか。