忙しいのは傍目にはうらやましく見える。

実際、新年度から閑散期に入る業界だが、ずっとバタバタしている。

 

年度末の修羅場が終わり、オリンピックの燃え尽き症候群ではないが、4月は大体、腑抜け状態になっている。

 

だが、今年はドラッグストアの建築、国道維持修繕、解体でガチガチに工程が詰まっている。もうGW前には新規の注文は秋から冬施工の確認をするくらいの状態。

 

今年こそはとGWまでに復帰する予定で、半月板の手術も視野に入れていたがそれも叶わず。

 

結局、雪だるま式に注文がたまり、残業ばかり。梅雨の大雨だろうが、日曜だろうが、仕事ばかりしている。

 

今月は誕生日月。もう祝う年ではないものの、それでも土砂降りの雨の中仕事で追われていると気が滅入る。せめてもの祝いをと、高価なジッポのライターを買って慰めている。

 

忙しいことはいいこと。ないときの苦しさは染みついているし、自分を頼ってくれるなら尚更。

 

『無理しないでよ』と去年、言われて、苦笑いする。

自分でも無理しているのは分かる。それでもいつもギリギリを乗り越えていく。

 

明日の予定を組んでも明日の状況が変わっていく。朝の予定を組んでも昼には決断を迫られる。くせ者のみんなも指示を待っている。

 

『じゃあ、いくか』と指示を出す。

毎朝、シュミレーションをする。気が休まるのは日が落ちて事務所から。現在はずっとその繰り返し。

 

忙しいのはいいことでも悪いことでもある。

責任を負いながらもミスらなければ。

 

それでも少し、疲れた。