パンチ佐藤 | 栄作文

栄作文

斎藤栄作の文

中学生になった娘が「演劇部に入る」と言い出し、我が家は現在プチパニックに陥ってる。

 

いやまぁ別にいいんだけどね、本人がやりたいって言うなら。

 

娘 「たださ〜、私1人だけになりそうなんだよね」

栄作「何が?」

娘 「演劇部に入部する新入生」

栄作「あ〜」

娘 「何でだろう?」

栄作「は?」

娘 「何でみんな演劇部に入らないんだろう?」

栄作「いや、ぶっちゃけあなたの置かれてる環境が異常なのよ」

娘 「どういうこと?」

栄作「演劇ってさ、実はマイナーなカルチャーなの」

娘 「えええっ⁉︎ そ、そうなの?」

栄作「そうなの!だからさ、もっとメジャーな部活に……」

娘 「ま、でも私の心はひとつです」

栄作「……お前はパンチ佐藤か?」

娘 「誰?」

 

 

<解説:パンチ佐藤>

元オリックス・ブレーブスのプロ野球選手。ドラフト1位で指名されると、電話をかけてきた上田監督に「会社と相談して決めることですけど……自分の心はひとつです‼︎」と応え、その年の話題をかっさらった。トレードマークはパンチパーマ。新監督に就任した仰木監督の計らいで登録名も「パンチ」に。野球選手としての実績はパッとせず、引退後はタレントとして活動。