今年の抱負 | 坂根栄六活動日誌

坂根栄六活動日誌

日頃の活動など皆さんにお知らせします。

1月5日(火)
 昨年を振り返ってみますと、昨年の年頭所では抱負として、
「今年の抱負は、人の言うことに左右されず、いい意見は心に落とし込み、焦らずどっしり着実に取り組んでいきたいと思います。何事もアウフヘーベンを心がけます。」
としていました。
 行動はそのように概ねできたのではないかと思っていますし、これからも心がけていきたいと思います。
が、取り組みとしては年頭所考えていたことはできませんでしたので反省ですが、結果的には理念にかなった内容ができました。
 
 昨年の年頭所の取組予定は、
「今現在で、今年の取り組みとしては、未定なことですが、スポーツ系のイベント2本と婚活系、俳句系ができたらなと、メインはJCで新たな教育プログラムの実施ができたらなと、他にも出てくると思いますが、なんとな~く考えてます。もちろん、べんべこも継続中です。一緒に取り組んでくれる心の友を募集中で~す!」としていました。

 実際した取り組みは、
① 第1弾として、「大阪の吹田市の子どもたちの教育エコツアー」を取り組みました。
 龍馬プロジェクト全国会の神谷会長と吹田市議会議員の足立将一君とのコラボで、絶好の教育環境がある宮津市を活かすべく、都市部の子供たちに体験してもらう教育企画を実施しました。
1泊2日のサマーキャンプです。

 
養老漁協の定置網漁業体験を予定しておりましたが、台風接近のため急遽予定を変更し、田井ヨットハーバーでのにぎわいフェスタに参加、地引網漁業体験をしてもらいました。

  
また、丹後一宮元伊勢籠神社の禰宜様より日本の源流、天橋立、神宿る松のお話をいただき勉強しました。
 
宿は、世屋高原家族旅行村のしおぎり荘にて宿泊し、BBQや花火、そば打ち体験をしました。
夜は澄んだ空気の中、星空や漁火を一望できたので良かったのではないでしょうか。
翌日は、海水浴でスイカ割りを体験しました。


② 第2弾として、「世界遺産登録推進運動 天橋立わくわくキッズガイド2015」~想いをつなげるプロジェクト~を宮津青年会議所で取り組みました。(郷土愛と世界遺産登録に向けた機運の醸成事業)
 これは、宮津・与謝の小学校4~6年生を対象に、地域を守り伝える人々の想いに触れ、このまちの魅力に気づき、感じた魅力を多くの人に伝え、想いを繋げていく企画です。
 子供たちには、智恩寺さんで1泊2日の宿泊合宿を通し、文珠地区でのフィールドワークや府中地区でのウォークラリーをして楽しみながら天橋立の歴史・文化を学び、この地域を大切にする想いを色々な方から聞き、地域の魅力に気づいてもらいました。

 


 
真名井神社を散策
 
智恵の輪、文珠のまちや駅の経緯について
 
丹後一宮元伊勢籠神社の禰宜様から 
 
住職からも
 
天橋立を守る会から天橋立に自生している植物について
 
黒ちくわづくり体験
 
他にも府中地区のまちづくりや阿蘇海などたくさんのお話を聞きました。
 
宮津観光アテンダントまちなか案内人の会様にご協力頂き、子どもたちが1番感じたことを自分たちの想いも込めてガイドを作成しました。
集大成として、丹後きものまつりではキッズガイドとして発表会を実施しました。
  
   
 子どもたちは自分たちが考えた未来の文珠地区を絵にして発表したり、参道として大切にされてきた天橋立と今でも地域住民から大切にされている松の話をしたり、多くの方に感じた想いや魅力を伝えていました。

 

 
会場でお世話になった智恩寺の方丈の掃除もきっちりしました。

③ 第3弾として、「京都ハンナリーズの宮津開催」に取り組みました。
 
丹後の子供たちに、プロ仕様の会場でプレーできる機会やバスケットボール教室にてプロから教えてもらえる機会をお手伝いしました。

 
④ 第4弾として、「宮津高校でキャリアフォーラムの開催」にチーム旦波のメンバーと講師をしました。
 
  
  
  
これまでのキャリアルート(仕事や人生のあゆみ)をお話し、メッセージを送りました。 
高校生のこれからの進路や人生、仕事というものの参考になればと思います。

⑤ 第5弾として、「華頂大学・短期大学の学生さんと宮津市の子供たちとの交流会」の取組を始めました。
 これは、教師や保育士を目指す学生さんに宮津市の子供達とふれあい、教育の実学の機会を提供するとともに、宮津市の子供たちの教育の向上の一助とするために企画したものです。
手始めに養老地区にて、養老わいわいクラブの子供たちと大きなシャボン玉づくりをしたり、クアークルという海外の頭を使うゲームをしたり、餅つき大会を一緒にしたりしました。

 
続いて吉津地区にて、紙芝居でお正月を学んだあと、門松を一緒に作ったり、宿題を教えてもらったりしました。
ちなみに吉津地区では大学生が地域に入って交流するのは初めての試みとなりました。
  
  
  
 今後も宮津市の各地域で大学生と子どもたちの教育機会を広げていきたいと考えていますので、皆様のご協力を宜しくお願いします。
都市部の大学のあるまちでは、放課後子ども教室など大学生が授業の補佐に入ったりしています。

⑥ 第6弾として、「丹後初麦焼酎べんべこプロジェクト」の取組を継続して実施しました。
 
 
お陰さまで、順調に販売数が伸びてきているようです。在庫が残りわずかとなっていますのでお早めにどうぞ。

以上、議会での活動を除いて、主に6本の取組みになりました。
 中々思うようにいかないもので、メインにしていた宮津青年会議所の事業では「キッズガイド」をさらにパワーアップした「キッズベンチャー(子ども起業家事業)」を当初予定していましたが、宮津青年会議所の組織上の制限で断念をせざるを得なかったのがなんとも残念なことでした。
ものづくりや観光で生きていく地域であるがゆえにキャリア教育の実学基礎として最も必要な事業なのですが、至極残念。学校でやってくれることを期待します。
 また、スポーツ系は1本に留まり、婚活系は婚活ツアーを計画しようと思っていましたが業者が確保できず、俳句系はあまりにも予定がかぶさり断念しました。
 さらにごめんない。5月ごろからブログが滞りました。
 このような結果ですが、反省すべき点は反省し、ひとづくりができるまちにしていくという理念や都市部と田舎をつなぐことを目的として活動してきたことが実現してきている年となったものと思います。
ちなみに2010年議員になってからあちこちにお渡しした営業用名刺です。
 
 
これがきっかけとなったのかはわかりませんが、形はどうであれ、京都工芸繊維大学の学年移転や福祉人材養成の実習センターの動きも出てきましたし、水の工場誘致やコールセンターの誘致の話も出てきました。(誘致できるかは別。話を進めていくにつれ壁が出ててうまくいかないケースが多々ある。基本は企業誘致ではなく、産業振興による雇用創出が望ましい。が、この地域にない分野での企業誘致はしていきたい)。エコツアーも開催できました。
引き続き、取り組みますのでご興味がある方、ご協力いただける方がございましたら宜しくお願いします。
 
 ということで、長々と書きましたが、今年の抱負です。
「勝敗にこだわらず、アウフヘーベンを心がけて、ひとづくりができるまちを理念に、引き続き教育を主眼においた活動をしていきたい」と思います。あわせて「ミニ集会の開催」ができればなと思います。
取り組み内容は、いくつか考えてはいますが、まだ内緒です。
 
追伸、余談です。
観光や産業、福祉に目が行きがちな宮津市ですが、教育の分野が非常に宮津市の将来を左右するといっても過言ではないと私自身は確信しています。なぜなら今の宮津市の低迷はこれまでひとづくりを怠ってきたつけが来ているからです。ひとづくりができないまちに未来はない。
産業が低迷し生産業が衰退しているから再生したいといっても実際するのは「人」でありますし、それは観光や福祉も全て「人」から来るものであるからです。
また、いわゆる「宮津市は雇用がない」という印象デマが蔓延し、大人が子どもにいうことでその影響を与えてはいないでしょうか。実際、きちんと現在の雇用情勢を把握して発言されているのか不透明です。
私が地元に戻ってきた就職氷河期やその後のリーマンショックの時ならいざ知らず(当時の有効求人倍率は0.5くらい。一番ひどい時で0.37を記憶しています。)、昨年9月では有効求人倍率は1.14あるという事実と宮津市の雇用の特徴として他市町の人の就職が多いということ。昼間人口が夜間人口を上回っていることからみても、宮津市が就職口になっているという事実があります。(しかしながら職種の幅が狭いのも事実であり、希望の職種がない。主に事務職。また、観光地であるがゆえに休みが平日であるということ。舞鶴・福知山・綾部に比べて賃金が低いなどの条件面。この部分での雇用がないとは言えるでしょう)。
そして、仕事や雇用ははっきりいって国が財政出動をすれば公共事業などで増えるものですが、国は渋っているため期待できないのも事実かとも思います。また、未だにデフレは脱却できていませんので、経済が良くなっているわけではありませんし、宮津市の財政状況をみても今の仕組みである以上依然厳しい状況は続きます。これが今の現状のように思います。
 しかしながら、本当の宮津市の問題点は、高校生アンケートでもあるように、「卒業しても将来この地域に戻ってきて住みたいか」が、14.4%しかないという意識の低さが原因であると思います。
いくら地方創生で雇用をつくるといってもそもそも地元に戻ってきて住みたいと思ってもらってないと意味がありません。こんなことで人口流出に歯止めがかかるはずがないのではないでしょうか。
 そのためにもまちの魅力を向上させ、郷土愛の醸成や宮津市で生活できる生きる力を子供の時から養成する必要があるとの結論から「教育」の分野をテコ入れすべきものと考えています。