去年の誕生日と
今年の誕生日・・・・
わたしの姓は変わっていた。
・・・・「結婚」では無く、「離婚」によって。
会社経営のプレッシャーから、うつ病であった元・主人。
そんな彼を支えるべき「妻」という立場にありながら
なかなか結婚生活が思うようにいかず自分の不甲斐なさに落ち込む私。
どんどん自分の事が嫌いになっていく毎日だった・・・。
そんな中、衝撃の言葉に出会った。
「人は、自分を愛せる程度にしか他人を愛せない」
・・・・涙がでそうになった。
そう。
自分を一番大切に扱えるのも
自分を一番粗末に扱えるのも
他の誰でもない自分自身なのだ。
もう自分を責めるのはやめようと思った。
彼を支えよう・彼に愛されようと必死にもがく私のことをそのまま受け入れて愛そうと思った。
たとえ結果が伴わなくても、一生懸命がんばる私は、そのままで充分尊いじゃないかと・・・。
そう思えたとき初めて、彼のすべてを受け入れられた気がした。
彼を理解し、ココロがやっと通じ合えた気がした。
・・・そして、
今まで彼の為と思ってやっていたことに対して、
どこか彼に見返りを求める自分がいたのだと気づいた。
いつもどこか自分の主張を相手に受け入れてもらうことしか考えていなかった私たちだったけれど、
それからの二人は劇的に変わった。
お互いを思いやり、譲り合い、温かな話合いができるようになった。
その結果、二人で出した答えは、「前向きな別れ」だったけれど、この結論に一切の迷いは無かった。
「心理カウンセラーになる」という目標を持つきっかけにもなったこの結婚生活と、「今のお前ならいいカウンセラーになる」と言ってくれた彼に、私は心から感謝している。
昔の私なら世間体を気にして「離婚」についてあまり語らなかっただろう。
でもこの離婚歴を自分にとっての勲章とすら思える自分が今は愛しい・・・。
「×(バツ)イチ」じゃなくて
「○(マル)イチ」だと胸を張って言いたい!!
マルイチ心理カウンセラー 河原 えいり