「愛してる」
「俺がお前を守る」
「一生幸せにする」
・・・・昔の私の恋愛においては、
そんな言葉を彼から聞く事が一番の精神安定剤だったように思う。
だから
あまり多くを語らない彼氏に対しては
「本当に私は愛されているのかな？」などど不安になることが多かった。
そして、どうして私はそういう考え方をするようになったのかなと考えてみると
それは
不器用で言葉の少ない「父」の影響が多かったことに気付いた・・・。
～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～
私の父はすごく不器用な人だ。
多くの言葉を語らない上に
黙っていると怖い顔がさらに怖く見えるものだから
（例えるなら、サスペンスドラマに出てくる黒ずくめの殺し屋？
）
子供心にも彼の機嫌をうかがうことを覚えたものだ。
私の結婚式のときも
最後に「父への手紙」をみんなの前で読むときに
さすがに今回は絶対泣くだろうな～～と期待していたけれど
余裕しゃくしゃくの顔で最後まで笑って聞いていて
「負けた・・・・」と思った。
（私はたくさん泣いてしまったので
）
私の離婚が決まったときも
実家に帰ろうとしたのだけれど帰れなかったのは
父の希望によるところが多かった。
（今思えば、世間知らずの私への愛のムチだったのだろう。）
・・・そんな事が多かったものだから
父はもしかしたら私を愛していないのかもしれないなぁ～という
どこか不安な気持ちが常に心の奥底にあったように思う。
そして
その気持ちの反動で
私を愛しているということを分かりやすく言葉や態度で示してくれる彼を
求めていたのだと思う。
～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～
離婚が決まって
実家には帰らずはじめての一人暮らしをすることが決まったとき
私は、元・主人と使っていた食器類を実家に送ることに決めた。
彼との結婚生活で使っていた食器は実は
私が実家から持っていったものばかりで
亡き母が選んでくれた大切なものでもあり、数も膨大だったので
一人暮らしのマンションにはとても収納しきれなくてのことだった。
お皿を一枚一枚丁寧に新聞紙でくるんでいたら
なんと大きいダンボールに２箱分になってしまい
「あ～あ。私だけでなく、お前たちも出戻りだね」なんて
食器たちに寂しく語りかけていたのを覚えている。
いくら円満離婚とはいえ、食器には２人で過ごした結婚生活の全てが刻み込まれているようで
なんだかとっても切ない気持ちになってしまったのだ・・・。
食器が実家に届いた頃、
仕事中に姉から一通のメール
が届いた。
（姉は、父と一緒に暮らしているので
よく父の様子をメールで送ってくれる。）
「今日ね、えいりが送った食器が届いたよ。
お父さんがね、その食器を一枚一枚取り出しながら
あいつ（私）が
どんな思いでこの皿を一枚一枚包んだのかと思うと、
・・・・涙が出てくるなぁ・・・・・
って、独り言のように呟いてたよ」
・・・・仕事中にもかかわらず
私は涙をこらえることが出来なくなってしまった。
お皿を包んでいるときの私の気持ちなんて
私の気持ちをよっぽど理解していてくれなければ
絶対に気付けないことだ。
・・・それは
間違いなく
私は父に愛されているし
間違いなく
父は私の一番の理解者だと感じた瞬間でもあった。
・・・確かに言葉は必要だし、大切だ。
相手に「伝える」ことを怠ってはいけないと思っている。
けれども
父のように不器用で、言葉少なで、照れ屋で
なかなか上手く自分の気持ちを伝えられない人もいるのも事実だ。
そう気付けたとき、私は、
相手の気持ちを言葉だけで計るのはやめようと思った。
たとえ言葉が少なくても
それがその人の全てではない。
目に見えるもの・耳で聞こえるものが全てではないのだ。
むしろ
「目に見えないもの」のほうが
大切なものがたくさんつまっているのかも知れない。
そして
そのことに気づくことのできる大人になりたいと思った。
さ～～～て。
もうこれからは未来の彼氏に
「ねぇ？？愛してる？？私のこと好き？？？」って
無理やり聞く癖は消えているんだろうな～～、わたし・・・（たぶん）
・・・お父さん、ありがとう。
がんばって働いて
初めての海外旅行に連れていってあげるから待っててね。
いつになるかわからないけれど・・・笑
追記
※元だんなさまが
このブログを発見したようで
コメントがついていました！笑
本記事下の「コメント一覧」からご覧になれますが
分からないという方が多かったので
コピぺを貼らせていただきますね！
【元だんなさまから】
＞なおとさん
びっくりですから！笑
まさか発見されるとは・・・
コメントありがとうです＞＜
パソコンでインターネットすらろくにできなかった私にしては
ブログ、がんばってるでしょ？笑
なおとさんを失敗者だなんて
誰も思っていないと思います。
それに、私も自分を成功者とは思ってないですよ。
好きなアロマでご飯が食べられるのは世界一幸せものだな～とは思っていますが。笑
なおとさんとの結婚生活のおかげで
本当に色々なことを学ばせてもらい、感謝しています。
あの時は、私も辛い思いをさせてしまって本当に申し訳なく思っています。
おばあちゃんやお義母さんのことも心残りだったけれど、お元気なようで安心しています。
少しは体重減りましたか？笑
人間健康が第一なので
カラダにはくれぐれも気をつけてくださいね！！
ちなみに
「元旦那価格」は
定価より割高になりますが・・・笑
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元旦那です(笑)
はい。何となくBlogを見ていて発見してしまいました。元旦那です(笑)
お父さんには申し訳ないことをしたなと今では反省しています。
もちろん、君にも辛い思いを沢山させてしまいましたね。
そして、必死で僕を支えようとしてくれていた君に気がつかなくて本当に申し訳なかったと後悔しています。
僕もきっと経営のストレスで君の応援に気がついていなかったどころか、自分すらも見失っていました。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
お互い、結婚した当初は楽しく生活していたし、愛し合っていたと思います。
いつしかそれが当たり前のようになって、結果として離婚することになってしまったけれど、あの時の気持ちに偽りはないと今でも思っています。
Blogをずっと読んでみて、時々、僕のことを書いてくれていたんですね。
なかなか連絡もできずに、申し訳ない。
君がこんなに頑張って、サロンを成長させてきているとは思ってもいませんでした。
一度、サロンにもお邪魔させてもらったけれど、あれからも頑張っているようで良かったです。
今では、僕よりも成功者ですね(笑)
僕は失敗者になりましたが・・・(苦笑)
これからも陰ながら応援して行きます。
嫌でなければ、是非、サロンにもお邪魔させてくださいね。
元旦那価格で・・・(￣ー￣；
なおと