―彼母の悩み―
わたし達はわたしのマンション、彼のマンションとふたりで自由に行き来し、いつも一緒、離れることはなかった。
そんなことは彼の母親はいざ知らず。
彼の父親は世界中を飛び回ってるため、息子の行動など一々把握していなかった。
そんなある日ちょうど彼の兄弟も大学進学になるし、彼の父親も忙しくて、家事をするのも面倒になってきたのだろう(といっても外食、クリーニング、ハウスクリーニングと不便はしてなかったはず)
彼の母親達を呼び寄せた。
芸能人が多く住む高級マンションだった。
『またこんな高級な所に!大丈夫なのかしら。』
そんなことを思ったならば来なければ良かったのに。
『最後にお父さんを信じてみるわ。』
何を考えてる。
それからますます彼の母親は自分の首を締めることになった。