3のつづき―


―彼の母親の上京―


マスコミやアーティスト
を囲んでのパーティに招かれた。
婚約もしていないのに不思議な気分である。

高級海鮮料理、お偉い人々を前に少々萎縮・・・


でもそこは緊張慣れしている(ピアノ演奏会などで)だけあり顔には出さなかった。


彼の父親も貫禄はあるが、フレンドリーだった。

彼の父親は皆に向かって

『僕もね、はじめて会うんですよ~ははは』

と照れたふりをみせながら紹介された。





『お人形さんみたいですね、日本の方ですよね?』

なんて、わたしがお手洗いの時に彼はまわりに聞かれたとか(笑)




そんなこんなでまわりからの評判はよく、彼の父親にも悪くはうつらなかったと思う。

そして彼の母親の耳にももちろん情報は入った。

『お父さん、派手にやってるみたいだけど、そんな富豪みたいにパーティしたりして、あなた羨ましいの?』


わたしのことではなく父親について彼に連絡が入ったようで(笑)

彼は父親を尊敬はしていない。家庭を顧みない親だから。自分も父親がいない生活には色々と不自由した。


そんなことは母親も分かってるはず。何を突然そんなことを!彼は困惑した。


その何か月か後
母親の上京が決まる。彼の一人暮らしへのピリオドが打たれた。